知床自然センターと岩尾別温泉

こんにちは。からあげです。

知床峠の今朝の気温は11度、低気圧通過のため強風が吹き荒れ雨が車に叩きつける。
一夜明けて車を見ると洗車機に通したかのように車が綺麗になっていた。
お金と手間をかけずに洗車出来たことを感謝する。

これより昨日の出来事

ところで昨日は登山靴を何者かに齧られて少しブルーになってしまったが、いつまでも暗い気分を引き摺ってはいられない。
ここは最果ての地、知床だ。そんなこともたまにはあるだろう。
車と気分をドライブモードにチェンジして道の駅を出発することにした。

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プヨニ岬に向かう途中、ウトロ市街地を見渡すことの出来る高台を通過した。
道の駅は町の外れだったようで、先に進むと賑やかになって来た。
ウトロ中心部はなんと、高級リゾートのような豪華なホテルが建ち並ぶセレブたちの観光地であった!
そんな金がないと楽しめないような場所はさっさと通過する。

知床自然センター

開館時間 

夏期営業(4月20日~10月20日)8:00~17:40
冬期営業(10月21日~4月19日)9:00~16:00

休館日 12/31

入館料 無料

*2015.11現在、来年4月19日まで改装のため休館、仮設店舗で細々と営業中につき注意。

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初めにやって来たのは知床自然センターだ。
カムイワッカ方面に向かうシャトルバスの発着と知床の情報発信基地となっている。
早速、中に入って展示物を見学する。

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フードロッカー(現物)
ステンレス製の堅牢な造りで、フタはヒグマには開けられないようになっている。
知床の山はヒグマの高密度生息地帯で、羅臼岳、硫黄山付近の第1火口、二ツ池、三ツ峰、羅臼平の4箇所のテント場にフードロッカーが備え付けられている。

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ヒグマ捕獲檻(レプリカ、実際は2台連結して使用する。)

ヒグマの生態調査のための捕獲用の檻、はちみつでヒグマをおびき寄せる。
捕まえたヒグマは麻酔で眠らせGPS発信機を取付けて山に放して追跡調査する。

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ヒグマの冬ごもり穴の模型
ヒグマの毛皮に触ってみるとゴワゴワして毛が長い。
これなら厳しい冬の寒さに耐えられそうだ。
しかも厚い毛皮は鎧のようで人間が殴りつけただけでは全くダメージは受けないだろう。

館内を見学したついでにフードコンテナの運用方法や食事についてレンジャーの人に尋ねた。
するとこちらからの要領の得ない質問にも丁寧に答えてくれた。
ちょっと気の強そうなお姉さんでヘマをしたらグーで殴られそうな感じがした。
ネットでは分からないことをいろいろ教えてくれて非常に勉強になった。
どうもありがとうございます!

参考リンク 知床財団 知床自然センター

リンク先の知床自然センターHPのクマに関するページは非常に参考になる。
羅臼岳登山をする人はオススメ。

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知床自然センターに寄ったついでに歩いて往復1時間ほどのフレペの滝に行ってみることにした。
9時半頃ヒグマが目撃されてコースがしばらく閉鎖されていたが、見学したり話を聞いている内に開放となった。

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大粒の雨が降っているが、カッパを着るとあとのメンテが面倒なので、ビニール傘と長靴の格好で歩く。
クマ鈴と熊撃退スプレーは忘れない。
ひょっとして何処かに潜んでいるかもしれないので周囲警戒して歩いてゆく。

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フレペの滝

乙女の涙と呼ばれる滝、水量は少ない。
展望台から滝を見ることが出来る。

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滝のズーム
水量が少ない。なるほど乙女の涙のような滝だ。(実際には見たことはない。)

岩尾別温泉(無料露天風呂)

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ホテル地の涯

ヒグマの勉強をした後は、温泉に浸かって疲れを癒やす。
やって来たのは岩尾別温泉(いわおべつおんせん)ホテル地の涯
知床五湖手前の脇道を入り奥に入った場所にある一軒家のホテル
このホテルのすぐ近くに無料の露天風呂がある。
駐車場の片隅にこ汚いJimnyを停めてさせてもらって温泉に入りにゆく。

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駐車場の奥に露天風呂へ続く道がある。
ホテル玄関に向かって左手奥だ。
無料露天風呂専用の駐車場は入口向かって左側の未舗装の部分だ。
舗装部分はホテルの駐車場なので無断で駐めない。

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まず初めに見えてくるのが三段の湯
露天風呂が段々畑のように三段になっている。

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さらに奥へと進むと滝見の湯がある。
こちらも脱衣所なし。完全フリーとなっている。

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滝見の湯からは葉っぱが茂っていて滝は見えない。
春に入れば滝を見ながらゆったりと入ることが出来るに違いない。

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滝が見えないので、三段の湯に入ることにした。
どちらの温泉も脱衣所なし、スノコがあるのみ。
照明はないので夜間はヘッドランプが必要。
流れた湯はそのまま川に行くので石鹸シャンプーは使用禁止。
三段の湯の一番下の湯は上から溢れたお湯が入るだけなので温め、中段と上段は源泉が入っているので少し熱めとなっている。
私は少し熱めのお湯が好みなので中段に入る。
周囲は森に囲まれワイルドさ満点だ。
クマが出てくるかもしれないので注意する。
川のせせらぎの音を聞きながら湯に浸かっていると体がポカポカと温まってくる。
雨の日であったが陰気さは感じられず、いい湯に浸かって贅沢な時を過ごすことが出来た。

なお、三段の湯の方は駐車場から近いため、見物人がやって来ることがあるかもしれない。
静かに一人で楽しみたい時は奥の滝見の湯をお勧めする。

 

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温泉に入って体が温まると知床峠にやってきた。
低気圧接近のため強風が吹き荒れ雨が降り続く。
観光客はほとんど素通りするので駐車場はとても静か。
雨が強いので車外に出ずに車内で車中泊モードにチェンジする。
荷物を少しずつ動かしながら体をかわしベッドを作ると丁度良い柔軟体操になる。

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視界回復を待って知床峠で泊まる。
夜間は照明はなく、付近は真っ暗だった。
風でJimnyが揺すられる。揺りかごのような車の中で一夜を過ごした。

これより今日の内容

一夜明けた今日、低気圧の動きが遅くて天気の回復が遅れている。
明日はチラッと晴れ間が覗くかもしれないが、南から接近する台風の影響で今後の予報は当てにならない。
少ない晴れ間を縫っての登山となるだろう。
ようやく登山靴補修のプランが頭の中で出来上がったので、今夜はチマチマと車内で作業することにしよう。
さあて雨は止んだがガスに包まれている。どうしようか。

昨日の走行ルート

昨日の走行距離 34.0km
昨日のねぐら  知床峠P

 

 

おわり

コメント

  1. JB23w-9型XG5MT白 より:

    こんばんは

    「雀の涙」と言うよりは「乙女の涙」の方が詩情がありますねw

    羅臼岳~硫黄山縦走となりますとザックが重くなりクロックスでは無理ですね。
    縫い付けや接着などすると合わせ目が内側で悪さをしそうで・・・でも隊長なら思いもよらぬアイディアが飛び出しそうです。期待してます!
    知床林道は以前車で走れたようですね、せっかくのジムニーも通行止めには勝てません。

    • karaage より:

      登山靴はなんとか修理出来ました。
      その結果は明日アップします。

      どこでも車が入れるようになると環境破壊が進むので、不便なくらいがちょうど良いと思います。

  2. レム より:

    知床峠からだと羅臼湖にも行けますね。
    私は6月初旬に行きましたが雪原に阻まれ最奥地まで辿り着けませんでした。
    天候の回復を祈ってます。

    • karaage より:

      天気が良ければ羅臼湖いい景色みたいですね。

      今年の北海道は雨が多いんですかね。

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