超軽量のレイジャーディンバックパックでPCTを歩いた感想とその後のようす

アメリカ西海岸MexicoからCanadaまで延びる全長2600mileのトレイル、PCTをスルーハイクするためには、装備の軽量化がカギとなる。従来型の重たい装備だと、難易度がぐっと上がる。

私はスルーハイクを成功させるために、お金のことはそっちのけで装備の軽量化に励んだ。バックパックは軽量化よりも背負心地や耐久性が重視されるが、従来型のフレームありのバックパックだとかなり重たい。そこで軽量バックパックを装備に加えることにした。

今では既製品の軽量なバックパックが売っているが、お金を出して単に買うだけではつまらない。かと言ってミシンも使えない人間が一から作るのはハードルが高すぎる。それでレイジャーディンのバックパックキットを購入して自作することにしたのだった。

親切とは言えない英語の説明書だったが、ミシンが使えなかった私でもなんとか完成させることができた。昔、クラスの女子に「裁縫ができる男は気持ち悪い。」と言わしめた男。それが若き日のおっさんだ!人間やる気になれば、たいていのことはできる。ミシンは繰り返し操作しているうちにできるようになった。

バックパック作りは非常に面白かった。寝る間を惜しんで英語の説明書を解読し、ミシンを操った。そして6日かけてようやく完成したのだった。こんな楽しい思いをしたのは、小屋を建てた時以来だった。夢中になってバックパックを作った。ミシン目が歪んでいたり、取り付けがおかしかったりするが、単に見た目が悪いだけで耐久性は実用上問題なかった。PCTをバックパックとともに歩き切ったという事実が証明してくれる。

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乗り物に乗る際の傷めない工夫

超軽量のバックパックは耐久性を削ってまで軽量の素材を使用している。そのため、扱いには注意が必要だ。作った本人なら耐久性のなさを十分知っているし、自作して愛着があるため雑に扱うことはしない。しかし、飛行機やバスに乗る際は、大きな荷物のバックパックは他人に預けることになる。荷物を扱う人間は、限られた時間で荷物を運ばなければならないため、客の荷物であろうと、そう丁寧に扱っている暇はない。ここは全て人任せにするのではなく、傷めないように自分で対処したほうが遥かにマシだ。ある程度、対策していてダメだったら、諦めもつく。

厚手のブルーシートで自作した保護袋。バックパックでミシンの取り扱いに慣れたので、作るのは非常に簡単だった。ブルーシートは丈夫で目立つため、遠くからでも自分の荷物だと分かるし、盗難防止にもなる。こんなダサいバックを持つ人間なんて滅多にいない。

東京へ向かう高速バスに乗るときから保護袋を使用していた。せっかく自作したバックパックが歩く前に壊れてしまっては勿体ない。

こんにちは。からあげです。 最近体調が悪かったので、昨晩は9時前に寝た。 今朝起きると体が軽くなっていて、すっかり回復していた。 ...

羽田空港で荷物を預ける時のようす

保護袋に入れてからビニール紐で縛っておいた。袋が大きくて中で踊る感じがしたからだ。

Los Angeles空港で荷物を受け取る時は、遠目でも見た瞬間すぐに自分の荷物だと分かった。もちろん保護袋のお陰で、バックパックはノーダメージだった。

保護袋は荷物入れにも使える。スタート前San Diegoの町のスーパーでで買い物かごいっぱいの食べ物を購入した。

保護袋に全て入れてもまだまだ余裕があった。スーパーで貰える買い物袋は、たいていペラペラで破れやすい。丈夫なブルーシートだと破れる心配はまったくない。

この保護袋、トレイル上では使わないため、バウンスボックスに入れていたのだが、初回バウンスボックス受取先のWaner Springsの町でハイカーボックスに入れて処分した。丈夫なのはいいが、嵩張るため邪魔になった。

アメリカの長距離バス Greyhound

飛行機の他に気をつけなければならないのが、長距離バスに乗る時。貧乏なバックパッカーの味方Greyhoundだ。サービスは悪いが運賃は安い。

大きなバックパックは下の荷物スペースに預けることになる。盗難防止のため、荷物の出し入れは荷物係が行う。その際、注意が必要なのは、サイドポケットに重要な荷物を入れないこと。荷物の出し入れの時、落ちてなくなってしまうことがある。ペットボトルに浄水器を直付けしている時は、外してバックパックの中に入れておく。私はタイベックシート、サンダル、ペットボトルなどなくなってもよいものだけ、ポケットに入れておいた。

荷物を受け取る時は、そばに待機して荷物係が出すのを待つ。自分で勝手に出そうとすると怒られる。

Gyreyhoundは運賃が安いが、荷物の扱いが雑。片方のショルダーストラップを持って放り投げるようにしているのを見た時は、荷物係を叩きたくなった。Sierraをスキップする時は、すでにブルーシートで作った保護袋は手放していたため、バックパックむき出しの状態で預けなければならなかった。

PCTハイキング中のようす

ハイカーにとってバックパックは自分の分身のように感じる相棒的なギアだ。大事な装備品や水食料などをたくさん運んでくれる。(ただし体力はこちら持ち。)いつでもどこでも自分と一緒に旅をする。自作したバックパックだったため、非常に愛着が湧き大事に大事に使っていた。

California南部の乾燥地帯にて

木陰で休んでいるところ。できるだけ直射日光を避けて劣化を抑えた。

Sierraの麓の小さな町 Independenceにて

中学生と教師が乗ったキャンピングカーに乗せて貰って麓まで下りてきたところ。自作の杖に付けたバンダナだ非常にウケていたようすだった。おかしな関西弁を喋る外国人が面白いのと同様に東洋系の変なおっさんはかなり面白かったようだ。

車を下りるとバックパックを置いて、見えなくなるまでバンダナを振っていた。

Etna(1597.2mile地点)に下りるためヒッチハイクしているところ。交通量は皆無で全く人気がない。

こんな時もバックパックはそばでおっさんを見守ってくれた。長期戦を覚悟したが、30分もしないうちに町から車が上がってきてUターンして乗せて行ってくれた。どこかに監視カメラが付いているんじゃないかと勘ぐってしまった。

1000mileを超えたころ、あちこち傷んできたので、補修シールを購入して修理することにした。Sierra前半での無理が出てきたようだった。

Amazon.comで5$くらいだった。粘着力、耐久性は申し分なかった。

エクステンションカラーの縫い目が傷んできたため、補修シールを貼っておいた。後に縁を糸で縫って補強した。
(始めベアキャニスターを横向きに無理やり入れていたため、その時のダメージが出てきたものと思われる。)

サコッシュのストラップと干渉してショルダーストラップが傷んできたところ。本物の補修シールは勿体なかったので、日本から持って行った100均の補修シールを貼って糸で縫っておいた。

7月11日 Chester(1328.8mile地点)の教会裏でのキャンプにて。
十分時間を割いてバックパックの修理をおこなった。

休憩の合間にもバックパックを修理する。傷んだ箇所を見つけたらすぐに修理すると、最小限のダメージで済む。

ストラップの解れ

ストラップが擦れるなどの僅かな問題でも、長距離だと積もり積もって表に現れる。
そのまま放置しておくとダメージが深刻化して、大修理が必要となってしまう。

7月22日早朝 South Lake Tahoeの図書館の軒下で野宿して朝を迎えた。
ヒッチハイクしてトレイルに戻るのは、まだ早いのでバックパックの修理を行うことにした。

ショルダーストラップの付け根が傷んできたため、糸で縫って補強していたのだが、生地が薄くて弱いため、上から補修シールを貼ってから糸で縫うことにした。超軽量の生地は薄くて補強が必要だった。

修理が終わったところ。超軽量なバックパックを活かすもダメにするのもハイカー次第。

連日のハードなハイキングで疲れたおっさん。すぐ脇にはバックパックがいた。
バックパックと一緒にゆっくり休むと不思議と歩く気力体力が湧いてきた。

見通しの良い平原をゆく。次の町、Sistersに向かっているところ。ちょうど雷雲に追われているところで、足早に歩いている。それでもバックパックは一緒。

8月22日 Cascade Locks(2144.4mile地点)にて

PCTの旅も終盤となるOregon最後の町Cascade Locksで丈夫なミシン糸を手に入れたところ。Amazon.comで注文しレストランに送っておいたのだった。これまでMammoth Lakesの薬局で手に入れたミシン糸は細くて頼りなかった。

エクステンションからの穴に補修シールを当てて外れないように糸で縫う。

ストラップの付け根も補修シールで補強しておいた。

サコッシュの透明ビニールケースを付け替えたところ。

修理を終えたバックパック

裏側も写す。

Cascade Locksで修理を万全に行い、ゴールまで残り500mile。歩く準備が整った。

Washingtonの山火事迂回中

孤独なハイキングを続ける私の唯一の友はバックパックだった。ここぞとばかり山火事区間をスキップするハイカーが多いなか、道路脇を一人黙々と歩いていた。ちょうどピクニックテーブルを見つけたので一休み。

9月15日ゴールのCanada国境に到着した。

旅を共にしたバックパック、サコッシュ、自作杖と一緒に記念撮影をした。
長い長いPCT。この超軽量のバックパックにどれだけ助けられたか分からない。

ありがとうレイパック!

途中で見かけたレイパック

アメリカ人ハイカーは、レイジャーディンのことを当然知っていると思っていたが、実際はそうではなかった。日本人の私の方が知っていたくらいだった。特に若者はほとんど知らなかった。これ、レイジャーディンのバックパックだよ!と言っても鳩が豆鉄砲食らったようにキョトンとしていた。(単に私の発音が悪かったこともある。)

レイパックのことを知らない若者でも、軽量ギアには興味があるようで、あれこれ聞かれたこともある。

私と同世代のおっさんは食付きが良く、「おい、それレイジャーディンだろ?」と何度か話しかけられたこともある。しかし、実際に持っていた人と会ったのは2人だけだった。

1人目はSierraのForester Passで会った50代くらいのおじさんだった。急な坂を登り終えて峠に着くと、一人のおじさんが縫い物をしていた。なんだろうと見るとレイパックの修理を行っていた。嬉しくなって話しかけたが、あまり反応が良くなかったのでそっとしておいた。

2人目はPCT終盤、Washington Stehekin(2569.4mile地点)のお店で会った。

私が店の前の椅子に座っていると、日本人ですか?と声を掛けられた。その人はなんと日本とアメリカの2重の国籍を持つ人で、日本で生まれ育ち高校生の時にアメリカに渡って現在に至るそうな。その彼女が背負っていたのがレイパックだった。なんという偶然だろうか?

バックパックはベージュを基調とした色になっていて落ち着いた感じがする。サイドポケットには、ハイカー定番のSmart Water1Lのボトルが刺さっていた。

バックパックの仕様は、私と同じウエストストラップとチェストストラップなしだが、オプションのポケットが付けられていた。彼女によると、出し入れしにくく使い心地はあまりよくないとのこと。目一杯荷物を詰めたバックパックの内側にあるため、荷物に押しつぶされて確かに出し入れしにくい気がする。

破れたメッシュのところに、同系色のパッチを当てて修理してあった。非常に味があって面白い。

背中側のようす

ショルダーストラップにゴムを付けてペットボトルを留めてある。ウルトラライトなボトルホルダーだ。

彼女のバックパックはボトム周辺とメッシュが傷んでいたが、本体上部とストラップにはほとんどダメージは見られなかった。身長が低いため、底を岩角にぶつけやすいためと思われた。自分以外のレイパックを見るのも凄く参考になる。

細かいところは自己流で縫ったとのことだった。これも私と同じだった。

これはレイパックではないが、ウルトラライトなバックパックだ。Sierra山中で会ったフレンドリーなハイカーが持っていた。見せて見せてというと快く見せてくれた。

これは既製品で値段は400$くらいだったか?軽量で丈夫なキューベンファイバーのような生地でできていた。

センターに大きなメッシュポケットが付いていて、その下にマット固定用のストラップが付いていた。バックパックの容量は30L程度で容量が小さいため、外付けでいろいろギアを取り付けていた。

背中のようす

枝に引っ掛けて穴が空いたところには、補修シールを貼ってあった。補修シールはトレッキングポールのシャフトにぐるぐる巻きにして携帯していた。

バックパック以外にも軽量のチタンアイゼンやピックの付いたピッケルにもなるブラックダイヤモンドのポールも持っていた。

バックパックのその後

PCTを歩き終えてあとは、約1月間野宿放浪の旅をしてLos Angeles空港に向かったのだった。

帰国後、思いがけないアクシデントがあって、バックパックを背負って買い物に行ったり図書館に行ったりしていた。愛知の実家にやってきてからも、普段の生活でバックパックを使っていた。

そのため、バックパックの状態は、PCT後の使用でのダメージも含まれることに注意して欲しい。ただ帰国後は、軽量の荷物を入れて歩いていただけなので、ダメージは少ないと思われる。

バックパックの状態は2018年1月5日現在のものです。
 
 
それでは現在でのバックパックのようすを詳しく報告してゆこう。
まずはメッシュポケット側。
 
 
背中側 
 
ショルダーストラップの付け根の修理の跡がよく目立つ。
 
 
サイドのようす
 
 
センターメッシュポケットの破れ。PCT終了後、河川敷で野宿している時に、ネズミのような生き物に齧られてしまった。ゴミをメッシュポケットに挟んでいたのが悪かった。また1つ勉強になった。
河川敷のヤブの中で寝ていたら、何者かにバックパックを齧られました。幸い大事には至りませんでした。一昨年北海道の知床で登山靴を齧られてしまったことを思い出しました。野宿では常に警戒を行ってはいけませんね。よい教訓となりました。

 
破れたところは、Mammoth Lakesで購入した1.5mmのナイロンロープを使用した。こんなこともあろうかと、大事に持っていたのだった。切り口をライターで炙ってほつれ止めしてから、ロープで編んで修理した。すでに3ヶ月ほど経つが、全く問題なし。このまま使ってゆくことにする。
 
 
上から見たようす
 
エクステンションカラー数カ所を修理してある。薄っぺらな生地のため、重荷を入れると傷んでくる。
 
 
縫い目が傷んできたので、上から補修シールを貼ったが、縁が剥がれてきたため、周囲を縫って補強した。
 
 
ここは小さな穴だったが、念のため修理しておいた。
 
エクステンションカラーのコードロックは一番負荷がかかりやすいところ。
歩き始めて一月も経たないうちに傷んできたので、収納袋に使っていた大きいコードロックと交換した。
 
開け閉めする時、雑にコードロックを引っ張ると、コードが丈夫過ぎるため、コードロックの穴の内側が削れてくる。
 
 
付属していたコードロック
 
傷みが酷くなる前に対処しておく。軽量コンパクトだが、耐久性に欠けていた。
 
 
外したコードロックは、本体側の口のものと交換しておいた。
そして取り外したこのコードロックは収納袋用として使用した。
 
傷んだコードロックの穴
 
エクステンションカラーの口のコードロックは開け閉めが多く一番負荷がかかりやすいところ。本体側はそれほど開け閉めしないので負荷は軽い。
 
 
交換した大型のコードロック
 
大きいため扱いやすく耐久性も高い。ここだけは丈夫なものと交換しておいたほうがいい。
 
 
荷物をパンパンに入れると、コードロックが緩んでくることがあったため、出入り口を絞ったあとロープを縛っておいた。これでもう緩んでくることはなかった。
 
 
エクステンションカラーのお陰で容量が飛躍的に大きくなる。重たい物(食料がいっぱい詰まったベアキャニスターなど)を上の方に入れると荷崩れを起こしやすいため、リッジレストの内側になるように中心部に入れておく。
 
始め重心が高いほうが楽に背負えると思い、ベアキャニスターを一番上に入れていたのだが間違っていた。フレームレスの軽量バックパックの場合、重たいものはセンターに入れると安定して背負いやすくなる。(内側に巻くマットがフレーム代わりとなるため。)
 
 
エクステンションカラーを使わない場合。
 
 
背中側のようす
 
エクステンションカラーを使わないと、多少重心が下がり気味になる。町に下りる前日には、このような状態となる。バックパックに負担を掛けないようにするために、少しでも荷物は減らした方がいい。
 
 
上から見たようす
 
このようにキッチリ口を閉めないでも、エクステンションカラーの口をしっかり閉めておけば、荷物が出てしまうことはない。
 
 
上をキッチリ締める上部ストラップのようす
 
力がかかっても本体の生地に負担がかからないような作りになっている。
このストラップをキッチリ締めると、荷崩れ起こしにくくって背負いやすくなる。
 
 
プラスチックバックルのようす
 
中の荷物を出し入れする度に付け外しするバックル。負荷がかかりやすいパーツだ。
 
 
少し不安だったが、特に問題はなかった。
 
 
サイドポケットのゴムを留めるコードロック。エクステンションカラーの口を留めるものと同じ。
ここはほとんど操作しないため傷みはなし。ゴムが伸びてきたら、少し締めるくらい。
 
 
サイドポケットに500mlのペットボトル2本を入れたところ。まだまだ余裕がある。
メッシュの良いところは、何を入れているのか分かることと、中に入れているものが乾きやすいということ。濡れた衣類や水筒を入れるのにちょうどいい。
 
 
センターメッシュのようす
 
ネズミに齧られたほかは傷みはなし。サイドのメッシュより粗く丈夫なものとなっている。
 
 
センターメッシュの口にも、本来はゴムを通すことになっているが、使っているうちに伸びてきそうだったので、2.5mmくらいのロープを使用した。ロープで太くて扱いにくかったが、耐久性は全く問題なかった。付属のコードロックでは穴が小さかったため、少し大きなものと交換しておいた。
 
 
サイドのユーティリティーストラップのようす
 
目立った傷みはなし。ここに手洗いした洗濯物を干して乾かしていた。大型のものはセンターメッシュに入れたり、上に載せたりして乾かした。
 
 
バックパックに洗濯物を付けて乾かしているところ。生活感漂うパックだ。
Washingtonに入ると曇りがちの日が多かったが、一日干しているとだいたい乾いてくれた。
 
 
バックパックの消耗で一番気になったのがストラップ類だった。Sierra前半では重たい荷物を背負わねばならず、かなり負荷が大きかったように思われる。
 
 
中のウレタンフォームがズレないように麻糸で縫ったところ。切れたのはここ一箇所だけだった。ここはしないよりマシという感じだった。
 
 
ストラップの生地の裏表を間違えたらしい。本来は防水コーティング面が内側になると思われる。
使用しているうちに擦れてボロボロ剥がれてきた。
 
 
ボロボロになったコーティング面
 
ストラップの防水がなくなっただけで、使用上は問題はなかった。
 
 
角度を変えてもう一枚。
 
 
向かって左側のショルダーストラップの付け根
 
ここの傷みが目立ってきたのは、1000mileを越えてから。上から何重にも補修シールを貼ってから縫い付けて補強してあってかなり丈夫になっている。
 
たすき掛けで下げていたサコッシュのストラップと干渉して傷んでしまった。
 
 
裏側のようす
 
裏側はあまり負荷がかからない。
 
 
おかんに背負って貰ってストラップの干渉具合を確かめる。
ほんの僅かな擦れ具合だが、長距離を歩いているうちに影響が出てくる。
 
 
付け根をアップ
 
サコッシュのストラップに使用したのは、100均の荷物用ストラップ。スーツケースの外側に巻くヤツだ。思いのほか丈夫だった。もう少し弱ければ、サコッシュ側が傷んでいたことだろう。重要なのはバックパックだ。サコッシュはあとからいくらでも直すことができる。
こんばんは。からあげです。 今日から3月、もう春だ。 ツエルトで寝るようになって久しい。 新規購入の寝袋の性能チェックをしつ...

 
 
向かって右側のショルダーストラップの付け根
 
こちらの方はサコッシュのストラップと干渉しないため、傷みは少ない。
 
 
裏側のようす
 
 
向かって左側のショルダーストラップ下側。
 
ウレタンフォームより下側のストラップのみとなっている部分。ここもサコッシュのストラップと干渉して傷んできていた。上から100均の補修シールを貼って糸で縫って留めておいた。
 
 
ウレタンフォーム取付面の境界線付近が多少傷んできていた。
やはり荷物が重たいためと思われる。
 
 
少しめくってみると、糸が切れているのが分かる。
反対側はそれほど傷みはなかった。
 
 
向かって右側のショルダーストラップ下側
 
少し擦れているだけで目立った傷みはなし。
 
 
向かって左側のショルダーストラップ
 
下側のストラップ付け根も傷んできていた。
歩いているうちに擦れてきたようす。
 
できるところだけ、高級補修シールを貼り付けて補修しておいた。
 
 
プラスチックパックル周辺は、修理しにくいためそのままにしておいた。
 
 
引っ張ると生地の縫い目に負担が掛かっているのがわかる。ちょうど半円形のカーブのところで、曲線縫いするのが難しいところだった。縫い方が悪いと負荷が集中しやすくなって傷みやすくなるのか。
 
 
向かって右側のショルダーストラップ
 
こちらのダメージは少し。一応念のために、パッチを当てておいた。
右側より左側が傷んでいるのは、バックパックを背負う時、いつも左側から肩を入れているためか。いつもの癖も影響があるかもしれない。
 
 
プラスチックバックルがショルダーストラップの方ではなく、本体付け根側に付く仕様のレイパック。意外にもストラップが緩みにくくて使いやすかった。これは逆転の発想だ。ナイスアイデア。
 
 
半円形の底は非常に縫いにくかった。そして座りが悪く、立てておくとバランスを崩して倒れることが多かった。このボトム形状にはイライラさせられた。
 
背中側は汗で濡れていることが多く、背中側にバックパックが倒れると、一瞬にして土や砂まみれとなってしまった。
 
 
ボトムはそっと置いていたため、目立った傷みはないが、腰が当たる背中の部分の生地がかなり傷んでいる。ここだけテカって見える。
 
 
生地のアップ
 
ここだけ擦れが酷く生地が薄くなっている。
 
 
ボトムのようす
 
ザラザラと岩の上などで引きずるのが一番よくない。移動させる時は赤子を抱くように優しく持ち上げていた。
 
 
迷彩柄の生地に目立った傷みはなし。
 
乾燥地帯では景色に溶け込みいい感じだった。
 
 
センターストラップと吊り下げループのようす
 
バスで荷物を出し入れする時、乱暴に引っ張られたりしたが、下地の生地が二重のため耐久性は十分だった。目立った傷みはなし。
 
 
製作途中で取り付けたループは一度も使うことはなかった。邪魔なので途中でいくつか切り落とした。
こんな余計なもの付けるんじゃなかったと思った。ひょっとしたら、そのうち使うことがあるかもしれない。
 
 
裏返しにしてみた。こちらはセンターメッシュポケット側。迷彩柄の生地だ。
目だった傷みは見られない。
 
 
背中側のようす
 
コーティングが剥がれているのがよく分かる。特に底から腰に掛けてが酷い。
 
 
ショルダーストラップの付け根
 
意外にコーティングの剥がれは少ない。
 
 
付け根のアップ
 
何重にも糸を縫ってあるので、少し硬くなっている。修理の歴史が垣間見れる。
 
 
ショルダーストラップの付け根の2重の生地の下あたりにコーティングの剥がれあり。
負担が一重の生地の方にしわ寄せが行っているようす。
 
 
ボトムから腰のあたり
 
一番傷みが激しいところ。今後も不安なく使用するには補強しておいた方がいいように思える。
 
 
擦れてボロボロになっているコーティングのアップ
 
パックパックの一番下には寝袋、着替えなど、軽くて柔らかい物を入れていたが、このようになってしまった。外側の擦れのダメージが内側にも及んでしまったと思われる。
 
 
サイドのようす
 
サイドもセンターメッシュ側の迷彩柄の生地と同じ。多少重たいが丈夫な生地だ。
 
 
縫い目の近くに僅かなコーティングの剥がれがあるだけだった。
 
 
ボトムの縫い目のようす
 
半円形で一番縫うのが難しかった部分だ。端のほつれ止めにかがり縫いを行ったが、それほど傷んではいない。
 
 
こちらも半円形のボトム部分と本体生地のつなぎ目
 
何重にも縫ったため、強度の不安は全くなかった。まだまだイケる。
 
 
エクステンションカラーの縫い目
 
生地にはところどころ傷みが見られたが、縫い目は至って大丈夫だった。ユザワヤで買った高級ミシン糸の耐久性はバッチリだった。
 
 
フレーム代わりとなるリッジレスト。一番短いSをさらにカットして短くして軽量化してある。非常に合理的なシステムだと思った。休憩時に取り出して使うことは、面倒なのでやらなかった。行動時の休憩はタイベックシートの上に直で座っていた。硬いのもそのうち慣れてくる。
 
 
リッジレストを入れたところ。低すぎず高すぎずちょうどいい。中に入れるのはリッジレストに決まり。この組み合わせが最良であることを確信した。銀マットはすぐにペチャンコになってしまう。
 

ウエストストラップの必要性について

Sierraでは雪や岩場などでの急斜面の登下降、渡渉、そのほか倒木くぐりや倒木越えの際にウエストストラップは欲しいと思った。私のバックパックは、ウエストストラップとチェストストラップなしの仕様で、バックパックを固定できなかったため、バランスを崩しそうになって危険だったことが結構あった。

倒木くぐりでは、手を着いて四足になって歩くこともあって、バックパックが頭の方にズレてきて鬱陶しい思いをした。倒木越えでも太い幹を乗り越える時にバランスを崩しそうになった。

ただ、ウエストストラップはいつも欲しい訳ではないので、取り外し式で十分だと思う。
オプションでウエストストラップを付けることができるが、使わない時にバックルを外していると枝や岩に引っ掛けそうな感じがする。必要ないときもわざわざするのは、非常に鬱陶しい。

必要になった時に、ボトムのショルダーストラップの付け根のループにロープを付けて、取り外しできる簡易なウエストストラップにしても良いような気がした。超軽量のレイパックには、しっかりした重たいウエストストラップは似合わない。

今度実際に試してみようと思う。

まとめ

 今回、ようやくじっくりチェックして記事にできてホッとしている。気がついたら日常で使っていた。非常に軽量なバックパックで、持っていても全然苦にならない。普段使う時は、リッジレストなしで直に荷物を入れている。重たい荷物ではないため、なしでも大丈夫だ。
 
今回、PCTで頑張ってくれたバックパックだが、これで終わりではない。キッチリ修理して今年の中国に持ってゆくつもりだ。修理のプランはできているので、あとは直すだけ。
 
軽量な生地でも、使い方に気をつければ、十分持たすことができると分かったので、今後一から自分で設計したバックパックを作りたい。
1年前は全くミシンが使えなかった私だが、今は思うように使うことができる。このレイパックは、軽量なバックパックは単なるおまけで、価値があるのは目に見えないものにある。それが何なのかは作った本人がよく分かる。
 
暇は人はレイパック作りにチャレンジしてみるのはいかがだろうか?やってみるだけの価値は十分にある。
 
 
 
 
おわり
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『超軽量のレイジャーディンバックパックでPCTを歩いた感想とその後のようす』へのコメント

  1. 名前:白山室堂御前荘 投稿日:2018/01/05(金) 20:40:54 ID:06de3a33f 返信

    クラスの女子に「裁縫ができる男は気持ち悪い。」と言わしめた男。

    >これこれ!これが隊長クオリティですよ!

    手作りバックパックでカナダまで、よく持ちこたえました。
    一夜を共にした、キャロルさんも感動した!

    次の探検もからあげオリジナル装備の紹介と選定記事を頼みます。

    • 名前:karaage 投稿日:2018/01/06(土) 10:06:55 ID:f2a25c763 返信

      その女子は相当悔しかったのだと思います。普段、まるでダメな男に負けたのだから。

      はい、あまり役立たないような記事をどんどん量産してゆきます。

  2. 名前:nao 投稿日:2018/01/06(土) 18:06:10 ID:8279cc423 返信

    私もレイのバックパックを作ろうと思っていた所で非常に参考になります。
    渡渉のトピックと言い、隊長のブログは経験を詳しくフィードバックしてくれるので大変参考になります。
    隊長の「読者がそれを行う際、困らないように」という親切心が垣間見え、隊長のお人柄が伺えます。
    肝は動く部分の補強ですね、作る際は多少重くなっても入念に補強しようと思いました。
    私にとってはめちゃめちゃ参考になってます。

    余談ですが、私も

    >昔、クラスの女子に「裁縫ができる男は気持ち悪い。」と言わしめた男。それが若き日のおっさんだ!

    これに笑ってしまいました。
    私も最近MYOGを嗜んでいるのですが、女性に裁縫の話をすると「すごいですね~」って肯定的に受け止められるんで、多分隊長の仰る通り悔しかったんだろうと思います。
    気持ち悪いのはどっちだって話ですが、隊長の持ちネタとして昇華されていますし、結果オーライといったところでしょうか?
    次の記事も楽しみにしています。

    • 名前:karaage 投稿日:2018/01/07(日) 16:07:11 ID:0197eea73 返信

      言われた当時は悔しかった私でしたが、今では私の持ちネタの1つになりました。
      たったこれだけか!は隊員の中で話題になっているようです。

      その女子、ピアノも弾けて結構頭の良い女の子でした。プライドが傷つけれて、相当悔しかったんでしょう。
      なんでも笑いにするのはブロガーになってからですかね。

      はい、ご期待ください。