100均素材でスマホ用の耐衝撃収納袋を自作する

こんにちは。からあげです。

 

山梨の山奥の小屋で昭和の中頃のような暮らしをしている私だが、もはや生活必需品となったスマホ。略さずに言うとスマートフォン(Smartphone)。なぜ、スマフォと呼ばないのか?

この文明の利器は出かける時はたいてい持ち歩いている。メモ代わりに写真をとったり、ちょっとした調べ物や天気予報を知りたい時にとても便利だからだ。しかし便利な一方、スマホは繊細で水濡れや衝撃に弱いため、取り扱いに気をつけなければならない。

今回、使っていたスマホが1年と少し経ったころ壊れてしまい新たに購入する必要に迫られた。買い替えを機に自作して使っていた耐衝撃用のスマホ収納袋を作り直すことにした。

 

これまで長きにわたり試行錯誤を繰り返した結果、安くて耐衝撃性能が十分ある収納袋が完成の域に達したので紹介したいと思う。見た目重視の高い既成品などに興味はない!私はどこまでも自作に拘る。

スマホ収納袋の変遷

初めてのスマホ、Sony Xperia Z Ultra

名機と謳われたXperia Z Ultra、6.4インチモニターの薄型でスーツの内ポケットにすっぽり入る。大画面でいつでもどこでも快適なネット環境を提供する。
タオル地のハンカチで自作した収納袋に入れて携帯していた。この時はまだスマホケースはなし。100均の液晶保護フィルムを貼っていただけだった。

一昨年2016年9月に白神山地で活動中、誤って体の下敷きにしてしまい液晶画面を割ってしまう。

スマホの液晶画面が割れておっさん大ピンチ!!!
こんにちは。からあげです。 おっさん大ピンチです!大変です。 登山靴をキツネに齧られた時以上にピンチかもしれません。

 

たかが2,3本ヒビが入っただけなのに、全くの操作不能になるとは思いもしなかった。
自分で液晶画面を交換して直したあとはシリコン樹脂製のスマホケースを取り付けて液晶画面の方にスマホサイズに切り取ったダンボールを当てて収納袋に入れている。

収納方法を見直してからは特にトラブルはなし。数回落としているが無傷だった。現在はサブ機となっている。

割れたスマートフォン(Xperia Z Ultra)の液晶パネルを自分で交換する
こんにちは。からあげです。 昨日、愛用のスマホ(Xperia Z Ultra)の液晶パネルを交換し終えた。 もちろんめでたく復活した! 嬉しくて嬉しくて意味もなくスマホを弄ったりしてニヤニヤしている。 今朝もいろいろ弄っていたんだけど、ふと

 

続いて2代目のスマホ。Nexus5X

Xperia Z Ultraから買い替えたもの。前回の苦い経験から、購入と同時にスマホケースを取り付けていた。
液晶画面の方にダンボール片を当てて100均クッション袋の中に入れていた。収納袋に入れる目的は主に液晶画面の保護だった。何度か落としたが、ダンボールのおかげで液晶画面が割れることはなかった。液晶画面の方から突起物に落ちると、割れる恐れがある。

 

スマホの保護はこれで十分だったが、サイズが少し大きいし、出し入れする際にファスナーを開け閉めする必要があって使いづらかった。

これで去年の2017年アメリカPCTに行ったのだが、Los Angeles空港での入国審査の際の慌ただしさでどこかに紛失してしまった。

しばらくはダンボール箱で挟み靴下に入れて携帯していた。
現地調達した資材を使って作るのも、頭のよいトレーニングになった。

こうして靴下に入れると耐衝撃はバッチリなのだが、嵩張るし出し入れに手間がかかった。

そのうち靴下は外し、ダンボール箱で挟んだ状態でジップロックの袋に入れるだけになった。

PCTを歩いている途中で思いがけず探し求めていた素材を手に入れる。
ハイカーボックス(ハイカーたちのリサイクル箱。自分が不要となった品を入れ、欲しいものがあったら自由に持ってゆくことができる)から膝サポーターのようなものを手に入れる。筒状になっていて片方を縫うだけで良かった。直にスマホを入れると少しサイズが大きくスカスカだったため、角を折り曲げたダンボールを中に入れた。ダンボールを入れた状態だと、スマホを入れるとジャストフィットし、スマホが飛び出てくることはなく、液晶画面の保護にもなった。

膝サポーターで作った収納袋は抜群に使いやすかった。
出し入れしやすく、性能、耐久性も十分で、PCTを歩き終わって帰国してからも半年以上ずっと使っていたのだった。

かなり劣化しているが今でも使用には問題なし。スマホは今回買い替えたHUAWEI P10Lite。Nexus5Xは原因不明の病により臨終して文鎮と化してしまった。

スマホを入れた状態

こちらは通気性のよいメッシュ生地となっている。

裏側は丈夫な目の細かい生地となっている。
どちらも十分な耐久性がある。

この収納袋の最大の特徴

袋に入れるだけでフタを閉じなくてもよいこと。出し入れの度に煩わしい操作をする必要がない。袋の口の方から落としてもスマホケースとダンボールのフラップが保護してくれる。このダンボールのフラップが肝。ダンボールを定期的に交換することで耐衝撃性能を維持することができる。

ちなみに、ダンボールまだ一度も交換はしていない。

袋の口の内側のスポンジが多少劣化しているが、まだまだ使用できる。擦れて綻びてこないようにかがり縫いをしてある。

 

スマホ用の耐衝撃収納袋を自作する

収納するスマホ

前置きが長くなったが、今回スマホを買い替えたため、耐衝撃収納袋を作り直すことにした。
なぜ、1年と少し経ったころ、壊れてしまったのだ!どうせ壊れるなら補償期間内に壊れて欲しかった。(アメリカ滞在中に壊れなかっただけでもヨシとしよう。)なぜだ!なぜ逝ってしまったんだ?

こちらが新たに購入したHUAWEI P10 Lite

衝撃水濡れに弱いスマホは完全な消耗品だ。高価なハイエンドモデルを買うのは勿体ない。
値段が手頃だったコイツを選んだ。

スマホ買い替えの件はまた後日気が向いた時にでもアップするとしよう。
今はそんな気分ではないし、スマホの収納袋の話をしているところだ!

このP10 Lite、値段の割りにはしっかりした作りで、前のNexus5Xよりも高級感がある。
ただ裏面もガラスなのがいただけない。専用ケースが付属してきたが、ほとんど使い物にならないようなものだったので、新たにスマホケースを購入した。Nexus5Xでいい感じだったので今回もSPIGENというメーカーのものにした。

スマホ本体はケチるが、スマホケースにはケチらない。たかだか2,000円で衝撃からスマホを守ってくれると思えば安いものだ。

スマホケースは一度使うと手放せなくなる。裏面はカメラとLEDと指紋センサーのところに穴が空いているだけ。弱いガラス面をガッチリと保護してくれている。

サイドは縁が盛り上がっているのがいい。これなら誤って落としても簡単に壊れてしまうことはない。あとは液晶画面を保護するだけでいい。

 

収納袋の自作

収納袋は以前のNexus 5Xと同じようなものを作る。まずは素材を手に入れる。
100均店内を徘徊して良さそうなものを買ってきた。

膝サポーターのように適度な剛性とクッション性のあるものが適している。

Waffle Water Absorbing Mat ワッフル吸水マット

大きさ 約41cm×29cm 価格 100円(税別)
材質 ポリエステル、ポリウレタン

 

どうやらキッチン用のマットらしい。どこのコーナーに置いてあったかは忘れた。中は薄手のスポンジが入っていてクッション性も良い。
紺色で汚れが目立たないのもGOOD!!

だいたい半分の幅20cmに切ったところ。小さいハサミだと切りにくい。
大きめの裁ちばさみを使用した。

外側は吸水性のある生地、内側は薄手のスポンジが入っている。

収納袋の口になる部分を折り返して縫い、剛性と耐久性をアップさせる。
あとはスマホの寸法に合うように生地をカットする。
(ダンボールを入れる余地を考慮して少し大きめにしておく。)

ハサミでカットしたところはそのまま。わざわざかがり縫いをする必要はないだろう。
かがり縫いは糸を大量消費する。糸だってタダじゃない。今回は切りっぱなしでようすをみる。

折り返した部分。

生地を裏返し2辺を縫う。手縫いは時間が掛かるため、ミシンでチャッと縫う。
バカヤロウ。大の男がチマチマと手縫いなんてやってられるか!

ミシンの使い方を覚えておくと、衣類の修理や小物作成なんかも簡単にできるようになる。男と言えども、これからはミシンを扱う時代だ。裁縫は一度やると病み付きになる。雨の日は裁縫日和。

生地の見た目は分厚いものの、柔らかいので普通の14号のミシン針でもスイスイ縫える。
素材の安さと耐久性も重要だが、自作の場合は加工のしやすさも重要となる。プロのようにしっかりした設備や道具があるわけではない。いちいち揃えていたら大変なことになる。

2辺を縫って袋状にしたところ。

裏返して表にしたところ。下の角は定規を突っ込んで綺麗に出しておいた。

口のようす

クッション性、剛性はバッチリ。あとは耐久性だな。

続いて液晶画面保護用のダンボール箱をカットする。
ネット通販で腐るほどダンボール箱がある。薄手のものがちょうどいい。
厚いものだと嵩張るし、スマホが入らなくなる。

ダンボールはタダで手に入り、軽くて耐衝撃性があり加工しやすくていい。自作の定番素材だ。

スマホサイズにダンボール箱を切った。
ポイントは縁とフラップの部分を考慮し少し大きめに切るところ。

ダンボールはこのくらいに大きく切る。

机の角を利用してダンボールを折り曲げる。

両サイドを折り曲げたところ。

このように折り曲げることによって、側面を保護するとともにダンボールが収納袋から出てこなくなる。

ダンボールを収納袋にセットする。少しキツめくらいがちょうどいい。
始めは素材は硬いが、使っているうちに柔らかくなってくる。
ハサミで切って微調節する。

あとはスマホを入れるだけ。

スマホを入れたところ

キチンとフラップが10mmほど出ている。これでヨシ。

スマホを入れた状態の収納袋

袋の底は縫い目で分厚くなっていてクッション性抜群だ!

 

まとめ

使用道具・素材

100均 ワッフル吸水マット、ダンボール(薄手)
ハサミ、家庭用ミシン、ミシン針(14号)、ミシン糸(シャッペスパン #60)

 

この収納袋の性能はアメリカのPCTで実証済みだ。耐衝撃性、耐久性ともに申し分なし。(ただし、スマホケース使用が前提)この新作の収納袋はすでに1月以上使っているが、全く問題なし。収納袋に入れてからカバンに入れておけば、スマホはまず壊れることはないだろう。簡単な作りで30分もあれば作ることができる。

ただし、一点だけ注意する必要がある。それは防水性が全くないことだ。衝撃に強くても水濡れには全く無力であるため、状況次第で防水袋に入れる必要がある。PCTでは雨天時や川の渡渉時にジップロックに入れていた。

クッション生地の外側に薄手の防水生地を縫い付けることも考えたが、ジップロックの袋に入れれば済むことなのであえて簡単な作りとした。そのうち安価で耐衝撃と防水性の両方を兼ね備えた素材を見付けたら作ってみることにしよう。

 

オプションの防水袋の作成(2018.5.6)

おっさんの気が向いたので、耐衝撃収納袋がまるまるスッポリと入る防水袋を作った。
素材は軽量で防水性のある30Dのシルナイロン。ポンチョタープを作った時の端材だ。
一度失敗して作り直したため、端材ならたくさんある。小さな収納袋を作る程度なら十分で、ふとした拍子に自作スイッチが入って衝動的に作りたくなった時に便利だ。

防水袋のサイズは耐衝撃収納袋がちょうど入る大きさにした。こうした自作のものはサイズを測らずに感覚で作ることが多いため成功率は低いが、今回は自作の神が乗り移ったのか、一発でジャストサイズを作るこができた。

袋の口はコードで絞るようにした。折り返してマジックテープで留める方式も検討したが、出し入れが面倒臭くて使わなくなるだろうと思われたので、空け閉めしやすいコードで絞る方式とした。

ジップロックの袋が完全防水でいいのだが、耐久性がなくいつの間にか小さな穴が空いて水漏れ起こすため、防水力は劣るが遥かに耐久性があるシルナイロンで作ってみた。

おっさんが惚れ惚れするほどのジャストサイズ。キツすぎず緩すぎず。シルナイロンは滑りやすいため、少しキツめにするとちょうどいい。シルナイロンの防水袋を付けることによって、耐衝撃収納袋が汚れなくなるメリットもある。ただ、手に持った時に滑りやすいため、落とさないように注意が必要だ。(落としても耐衝撃袋に入っていれば問題なし。)

耐衝撃収納袋を奥までキッチリと入れてスマホを入れたところ。う~ん、会心の出来栄えだ!この成功体験はおっさんをますます付け上がらせることだろう。しかし、これでいい。ある種の勘違いはやる気を起こさせる。これでいい。自分は自作が得意だと思っていればいい。下手でも回数を重ねることによって上手くなってくる。簡単にできるようだと、つまらなくてやる気が起きない。

防水袋を付けた状態でスマホを出し入れしても、防水袋がズレたり外れることはない。

スマホを入れたところ。

コードを絞りしっかりとロックした。
コードロックのスプリングが強めで滑ることがない。コードを絞ってもジャストフィットしたまま!これは奇跡か?

水の中に落として水没させない限りは、このシルナイロンの防水袋で十分だろう。

いくらジップロックが完全防水でも穴が空いていたら役に立たない。頻繁に交換して使い捨てるのは環境負荷が高くなる。

軽量タイムの時間です!

耐衝撃収納袋と防水袋を合わせて36g。
耐衝撃袋は31g、防水袋は5gだった。

 

これでしばらく使ってみて様子をみてみよう。気が付いたことがあったらまた追記して報告する。うへへ。

 

おわり

コメント

  1. 一式陸攻 より:

    ストーカー事件、心配していました。

    からあげブランドのスマホケース!

    パナソニックのタフブックのように米軍に採用されそうなアイテムですね。

    確かに丈夫な隊長が指摘するようなスマホケースって売ってないですね。

    • karaage より:

      このスマホの袋は、既成のスマホケースの弱点(液晶画面の保護)を補う目的です。
      あとは安い素材で作成できます。
      スマホケースを取り付けているので、全体を覆うハードケースは要りません。
      このような既成品は多分ありません。

  2. カワイルカ より:

    私もからあげ隊長と同じSPIGENのケースを使っています。
    しっかりしていて、肌触りも良いので気に入っています。
    私は落下防止対策にケースの角に二つ穴を開けて、リングストラップを取り付けました。

    ところで山奥の小屋で昭和の中頃のような生活というのは憧れますね。
    昨日は30℃近くあり暑かったのですが、からあげ隊長が今住んでいる山奥はやはりまだ涼しいのでしょうか?

    • karaage より:

      SPIGENは良いですね。安くてクオリティーがいいです。
      このスマホケースにストラップを付ければ、より安全になりますね。

      どうなんでしょうか?5月ともなると、天気が良いと初夏の陽気で暑いほどになります。
      葉っぱが茂って木陰ができるとちょうど良くなります。今が一番過ごしやすい季節ですね。

  3. やまねん より:

    隊長!
    リアルタイム更新が無理なら
    幼少期からの自伝を公開してください。
    よろしくお願いします。

  4. MIKAMI より:

    初めまして...
    私も1ヵ月前に、ガラゲーからP10 liteに機種変更しました。welcomeのアドエス以来なので
    ムフフて感じです。職場では私のP10 liteに興味を示す人は全くいません。カバーも一緒だったのでメールしました。私のP10 liteは黒ですが・・
    去年の6月発売のP10 liteをこの時期に選択した、お互いにNice sence!
    私は50 Overです。

    • karaage より:

      ガラケーの良さは液晶と操作するボタンが別になっていて、液晶が割れても操作できることですね。シンプルですし。
      ただ、使用目的が音声通話がメインとなりますので、電話をかける相手がいない私には向きません。

      いつもコスパ重視のスマホ選びをしています。カバーも一緒とは、求めるものがだいたい一緒なんですね。

  5. 三等兵 より:

    こんなやりかたがあるなんて!
    くっ…半月前アイフォン割った自分をころしたいw

    そういえば、隊長はいぜんガラスの交換をしていましたが
    しっぱいしないコツをできればもっとくわしく教えてほしいです。ググると、

    ろじっくげーと?
    はーどうぇあ・りせっと……?
    げーむの せっていの ばっくあっぷ……?

    よくわからず……(泣) 文系なもので(泣泣泣)
    しりたいです。おしえてください。

    • karaage より:

      スマホの取り扱いに気をつけていてもやってしまうことはありますね。
      スマホケースだけだと液晶画面を保護できませんので、ダンボールで保護することにしました。
      タダで加工しやすく軽いです。水には弱いですが、スマホも同じなので、防水袋に入れれば問題ありません。

      ガラス交換ですか。。
      確かなコツというものはありません。部品の調達から交換作業まで注意することだらけで気を抜けません。
      裏フタを開けるとき、ついうっかり爪を折ってしまうかもしれませんし。
      遊び半分でダメ元でやるにはいいと思います。
      業者に頼むと新品買うのと変わらない料金ということもありますし。

      分かりました。当時の記事をもう少し分かりやすくなるように加筆訂正します。

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