こんにちは。からあげです。
B-2ビザ取得に向けて
先日、東京アメリカ大使館での面接が終わり、無事B-2ビザを入手することができた。
思い返してみれば、それほど難しいことはなかったように思えるが、初めてのビザ取得で分からないことだらけだった。
ついに取得した念願のビザ!
ようやくアメリカ入国の資格を手にすることができた。
始め何をしていいかさっぱり分からなかったので、まずは先人たちのサイトにお邪魔してあれこれ必死に読んで勉強した。
時間をかけてできるものから少しずつ書類を用意していった。
どうしても分からないことがあったので、メールで質問して不明な点をクリアにした。
せっかく調べて手続きしたことなのに、そのまま記憶を風化させてしまうのは非常に惜しい気がする。
なので、備忘録を兼ねてB-2ビザ取得に関する情報をアップしておくことにする。
B-2ビザ取得は非常に難しいように思えるが、実はそれほどでもない。
ただ、必要書類が多く、日本語を英語に翻訳しなければならないので手間がかかる。
手間がかかるだけで難しくない。私の得意分野だ。
準備に費やす時間がないと大変かもしれない。
まだ会社を辞めていない人はここが踏ん張りどころだ。
お世話になったサイト
まずは国務省HPを熟読する。
非移民ビザの種類や申請方法などが詳しく記載されている。
申請書類D-160の作成や手数料の支払い、面接予約の手続きなどもこのサイトから行う。
申請の方法やポイントなどを解説した動画もあり。
何度も見て頭に叩き込んだ。
いわしっく トレイル 〜 Pacific Crest Trail 2015(B-2ビザ申請)
2015年にPCTをスルーハイクしたいわしさんのサイト。
申請の流れと必要書類が詳しく書いてあったので非常に参考になった。
4月22日にスタートして10月3日無事にゴールされている。
私もあとに続こうか!
2013年にPCTをスルーハイクしたgoku-さんのサイト。
ハイクの途中で更新が途切れてしまったので、どうなってしまったのか分からない。
こちらも丁寧に書いてあったので参考になった。
ビザの解説
概要
B-1/B-2 ビザは、商用 (B-1) 、旅行または治療 (B-1) を目的として米国に短期入国される方を対象としています。通常、B-1 ビザは、取引先との会合、科学、教育、専門、ビジネス分野の会議への参加、財産の処理、契約交渉を目的とする渡航者を対象としています。B-2 ビザは、旅行、友人や親族の訪問、治療、同窓会や社交、奉仕活動など娯楽や休養を目的とする渡航者を対象としています。B-1 および B-2 ビザは、多くの場合 B-1/B-2 と統合され、1つのビザとして発給されます。
申請資格
B-1/B-2 ビザを申請される場合、申請者は移民国籍法 (INA) に基づき、領事に対して米国ビザを申請する資格があることを示す必要があります。INA 214(b) 条では、B-1/B-2 申請者は全員が移民希望者であると仮定しています。申請者は、以下を示すことによって、この法的な仮定を覆す必要があります。
- 渡米目的は、ビジネス、娯楽、治療など一時的な訪問であること
- 一定の、限られた期間のみ米国に滞在する計画であること
- 米国での滞在費をまかなう資金の証拠:預金通帳など
- 米国外に居住地があることに加えて、米国外に社会的・経済的な強いつながりがあり、訪問の終了時には確実に帰国すること
PCTスルーハイクで取得するビザは観光用のB-2ビザ。
全長4200kmのトレイルを踏破するには約5ヶ月要するので、ビザの取得が必要不可欠となっている。
必要基本書類
これから東京大使館で面接する場合の必要基本書類を解説する。
ひょっとしたら別途必要書類があるかもしれないので、必ず国務省のHPで確認して欲しい。
この他にビザの種類によって補足書類が必要になる。
DS-160フォーム確認ページ
国務省HPからDS-160の書類を作成しオンライン申請を行う。
オンライン申請のみで他の方法による申請は受け付けていない。
申請完了後、確認ページを印刷する。
私はプリンターを持っていないので、PDFファイルをダウンロードしてからUSBメモリに移して、コンビニのマルチプリンタ印刷した。
証明写真1枚
・6カ月以内に撮影したもの
・正面、無帽、無背景(白またはオフホワイト)
・縦50mm×横50mm
・カラーのみ
・メガネ着用不可
写真屋さんでパスポート用の写真を撮った時にデジタルデータを貰ったので、それを加工してコンビニのマルチプリンタで証明写真プリントした。(2枚200円)
プリンタの性能が高いので、全く問題はなし。
さらに申請プロセスでデジタルデータのアップロードも必要。
データの規格は写真と同様で、最小画素数600ピクセル x 600ピクセル (縦 x 横)、最大画素数1200ピクセル x 1200ピクセル (縦 x 横)となっている。
パスポート
米国での滞在予定期間に加えて6か月以上のパスポートの残存有効期間があるパスポートが必要。
今回新規に10年用のパスポートを作成した。
過去10年間に発行された古いパスポート
私の場合はなし。
過去に一度タイへ旅行に行ったことがあるが、10年以上前のことだったし、パスポートは破いて捨ててしまった。
面接予約確認書
ビザ料金の支払いを行った後、面接の予約をおこなった。
B-2ビザの料金は18,400円。クレジットカード(VISA)楽天カードで支払った。
JCBは使用できないことと、リアルタイムの為替レートが反映されるわけではないことに注意。
予約完了すると確認画面の印刷を行うことができる。
DS-160確認書と同じくコンビニのマルチプリンタで印刷した。
補足書類
面接には、上記の基本書類に加えて補足書類が必要となっている。
補足書類の指定はなかったので、先人たちのサイトを参考に自分で用意した。
ビザの種類によって必要なものが違うので注意して欲しい。
サポートレター
なぜB-2ビザが必要なのか。PCTを踏破するには少なくとも5ヶ月は必要だということを強調した。
そして滞在中の費用は十分あって、踏破したあとは必ず日本に帰る。ということを記載した。
まずは日本語で文章を作成してから英語に翻訳した。
これが一番の重要書類となる。
文章のタイトルは、「Tourist Visa Application」とした。
PCT許可証
PCTは数々の国立公園内を通るので、スルーハイクするには、PCT LONG DISTANCE PERMIT(PCT長距離許可証)が必要。
PCTを歩くことを証明する材料となる。
2017年パーミットの申請受付は2月15日からだったので、面接には間に合わなかった。
(申請は受付開始初日に行った。)
結果的には、パーミットなしでもビザを取得することができた。
PCTの地図と説明資料
PCTの地図はHalfmile’s PCT MapsよりOverview Mapsをプリント。
説明資料は、PCTAのHPのHistoryプリントした。
旅行日程表
Craig’s PCT Plannerというサイトで作成した。
NEW PLANというタブをクリックして出発日、スタート・ゴール場所、ハイキングペースなどを入力すると、あっという間に自動で日程表を作成することができる。
これには非常に助けられた。
銀行の預金残高証明書
定説では200万円以上の預金残高が必要らしい。
住信SBIネット銀行だと無料で作成できるので、利用させてもらった。
日本円の残高だったが問題はなかった。
母の手紙
Mother’s Letterと題して私が勝手に作成して、最後に署名だけしてもらった。
自分の息子はいかに善良で歩くことが好きか。そしてPCT踏破後は必ず日本に戻って来て私に会いにやって来る。私の自慢の孝行息子だ。などと自分で書いていて恥ずかしくなることをあれこれ書き立てた。
多少の誇張はあったかもしれないが、嘘は書いていないので問題はない。
戸籍謄本
日本と強いつながりがあることを証明するために作成した。
本籍地の役場から郵送で取り寄せて英文に翻訳した。
久しぶりにお祖父さんとお祖母さんの名前を見て、なんだかしみじみとしてしまった。
Aiko Lifeというサイトにテンプレートがあったので、それを少し弄って作成した。
記事が作成されてから3年近くにもなるが、今だにお礼のコメントが絶えないのはビックリ。
Aikoさんどうもありがとうございます!
参考リンク Aiko Life(【戸籍謄本】の英訳サンプル)
登記簿謄本
日本との強いつながりと財産があることを証明するために作成した。
土地建物のうち、登記したのは土地のみ。
(費用30万円のボロい自作小屋なので、建物は登記しなかった。)
法務局で登記簿謄本を取得して、それを見ながら英語に翻訳した。
個人事業の開業届
私は無職ではなく、個人事業を営んでいる。
それを証明するために税務署に提出した個人事業の開業届を英語に翻訳した。
事業のために日本に戻る必要性があることを示したかった。
職業はexplorer。
確定申告書
現在の収入を示すために、税務署に提出する確定申告書を翻訳して提出することにした。
いまだ低収入だが、無収入よりはマシだと思った。
残高証明書があれば、財力の証明となるが、念には念を入れた。
面接時に提出した補足書類は全部で9点。
すべて英語に翻訳した。
英語はThis is a pen.の中学生レベルだったので、Weblio翻訳を使って文書を作成した。
業者に高いお金を払って翻訳してもらう必要はなかった。
そんなお金があるなら、装備につぎ込みたかった。
DS-160申請書入力の解説
まずは簡単な入力方法を説明する。
国務省HPから入って申請書を作成する。
作成には1時間以上と、かなりの長い時間を要するので、時間の余裕があるときにじっくり考えて作成しよう。
右上のセレクトツールチップランゲージをクリックして日本語を選択すると、日本語での説明を表示することができる。
すべて英語の文章だが、日本語説明文を読みながら質問に答えてゆこう。
分からないところは、Weblio翻訳を使って意味をだいたい理解した。
入力画面。すべて英語で入力する。
性別のようにラジオボタンで選択するものもある。
英語の文章の上にマウスのカーソルをおくと、日本語での説明文が表示される。
?アイコン(不明瞭)をクリックすると別ウィンドウが表示されることもある。
日本国内の家族以外の連絡先
オンラインビザ申請書DS-160の作成方法【米国大使館公式ビデオ】を見ると、日本国内の家族以外の連絡先を入力する箇所がある。
社会とのつながりは希薄で友達のいない私はどうしたらいいのか、しばらく頭を悩ませていた。
そんな時に偶然、叔父さんから年賀状が届いたので、叔父さんの住所氏名を勝手に使わせて貰おうとした。
しかし、実際の入力作業では入力することはなかった。
アメリカ滞在中の住所と連絡先
初めてアメリカに渡航するPCTハイカーにとって一番気になる入力項目だ。
タイに続いて2回目の海外旅行となる私はアメリカは初めて。
友達はおろか知り合いさえいない。
それにPCTは山の中のトレイルを歩いてゆくので、決まった滞在先はない。いったいどうしたらいいのか?
私は途方に暮れてしまった。
思い切って過去のスルーハイカーにメールで質問するとあっさりと解決!
はっきり言うと、PCTの場合は書きようがない。ただし嘘はイケない。
そこで私の場合、滞在先はスタート地点のメキシコ国境カンポの町から比較的近いロサンゼルス国際空港付近の安いホテル。
連絡先はPCTAの団体名を利用させてもらった。
HPに住所と連絡先が載っているので、それらを記入した。
アメリカに着いてまずは空港近くのホテルに泊まることになるだろうし、PCTAはPCTを管理する団体なので何ら問題はない。
まとめ
以上が面接時に必要となる書類の一覧だ。
私の場合はこれでビザを取得することができた。
長くなったので今日はこれでおしまい。
次は面接に付いて書くことにする。
おわり