北海道に上陸して一月経過

こんにちは。からあげです。

昨日から天気が回復してどこまでも真っ青な空が広がっている。
2日間休養して気力体力ともに回復して山に登りたい気持ちが復活した。
もう待てない。早く登りたい!

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昨日またスーパーに行って買い出しを行った。
主食の玄米とスパゲッティー、行動食のカロリーメイトなど。

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昨日購入したカニのすり身が旨くて、もう一度購入した。
こんなに安いのにカニの味がしてエネルギーが充填されるような感じがする。
ごはんやみそ汁に入れて一緒に炊くだけでカニ風味が全体に広がりおいしさが大幅にUPする。

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ついでにワセリンを約300円で購入した。
四国遍路で購入したものが残り僅かとなった。
マメ防止から靴の保革クリームにと大活躍している。
本来の使用目的ではない使い方がほとんど。
50gもあれば数ヶ月保ってくれる。
専用の保革クリームは品質がいいのだろうけど少々高い。
代用品を使えば安価に済ますことが出来る。

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次回の登山に備えて登山靴のメンテナンスを行う。
ワセリンを指に付けてたっぷりとすり込んでゆく。

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しばらく放置して革に染み込ませる。
このテカリ具合が堪らない。
北海道の山は湿地帯が多いので防水性アップのために念入りに手入れする。

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乾拭きしてインソールを入れて靴紐を通す。
今回は天気が良くて直ぐに乾いてくれたが、雨続きの時は靴の中にカビが生えてしまった。

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粉末ポカリスエットの袋の角でビニール袋を破くので、ハサミでR加工とする。
登山で防水袋の役目も果たすビニール袋は貴重なもの。
それを簡単に破いてしまうわけにはいかない。

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コストダウンのためだろうが、なんとか丸めて欲しい。
頼みます大塚さん。

明日からは1泊2日で天人峡温泉からトムラウシ山に登る。
ヒサゴ沼で宿泊予定。今回、荷物軽量化のためにツエルト泊とする。
体力消耗を抑えて余力をクマ警戒のために注ぎ込みたい。
しばらく天気は安定するので快適な登山を楽しめるはずだ。
(いや絶対に楽しんでやる。)

 

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ところで、北海道に上陸して一月が経過した。
雨の中、名古屋でフェリーに乗船してシケの海を越え苫小牧に降り立った。
あれからもう一月。
長いようで短かかった。
当初は広大な樹海や真っ直ぐな道路を見ても北海道にいる実感が全然湧かなかった。
それが今では北海道の大地にいる確かな感覚がある。
これまでいくつも山に登って北海道の自然を味わってきたからであろう。

自分にとって旅とは、非日常な晴れの舞台ではなく、ごく自然な日常の生活だ。
そうなるようにこれまで務めてきた。
たまには名物料理を食べてはいるが、基本は自炊を行っている。
お金を節約するためでもあるが、外食中心だと食生活が乱れて健康を害すため。
玄米を主食としたご飯が原因かどうかは不明だが、体調を崩すことがしばしばあったので、今は白米や肉類も食べるようにしている。
食費はあまり切り詰めずに適度に買い食いなどをして気分転換をしている。

それにしても登山の度に襲われる疲労感はこれまで経験したことのないものだ。
単なる栄養不足、加齢のためなら仕方がないと思うが、どうやらそればかりではないらしい。
そう自分の体は訴えかけている。
なぜ、これほどまでに登山で疲れてしまうのか。
それはヒグマを恐れるあまりに常時緊張状態となっていて、無駄に体力を消耗しているからだ。
ゲームで毒の沼地を移動する際に少しずつダメージを受けて気が付いたら残りのHPが残り僅かとなっている時と同じだ。
(いや違うか。)
無駄な力が入っているために、関節の動きが硬くなってスムーズな歩行が出来なくなっている。
それで足腰が痛くなったり、疲労が余分に溜まるようになる。
これで今までの現象の説明がすべて付く。
間違いない。

2015-7-9-2

ヒグマへの得体のしれない恐怖が私を消耗させていたのだ!

原因が分かれば対処は簡単だ。
ベアカントリースキルを身に付ければいいだけだ。
習うよりも慣れろのことわざ通り、スキーの練習でも実感した。
自分は人より飲み込みが悪いので、数をこなすしかない。
ヒグマ関連の本を読み込み、現地で五感を研ぎ澄ませてクマの気配を探る。
まずはクマと遭遇しない方法を身に付けることにする。

山に通っていればそのうち本物のヒグマと出会す場面がやって来るだろう。
それまでに沈着冷静に対処出来るように知識を蓄えておく。
あとはぶっつけ本番で試してみるだけだ。

手っ取り早い方法としてはクマに熟練した人と行動を共にして技術を奪うことだが、見ず知らずのおっさんに構っていられるような暇人はなかなかいない。
若い姉ちゃんなら直ぐに私設ガイド兼ガードマンを確保出来るだろうが、コネも金もないただのおっさんは自分で身に付けていくしかない。
単独での登山は危険とよく言われるが、それを聞く度に友達のいない人間は登山をするなとでも言いたいのかと反発したくなる。
孤独な人間は一生人間の生活圏から出るなと言うのか。
冗談じゃない!
単独登山は確かに危険だが、危険であるからこそ細心の注意を払って登山をする。
万が一山奥で行動不能に陥って死んでしまっても文句は言わない。
後片付けする人の事を思うと申し訳ない思いも湧いてくるが、まだ死んだわけではない。
これからもずっと一人で登山することになるだろう。

これは私が持って生まれた宿命だと思っている。
今更変えようにもがっしりとした基礎が出来てしまっているので変更不可能。
私は死ぬまで孤独な人間なのだ。

ふと気が付いたらまた横道に逸れてしまっている。
何が言いたかったのか分からなくなった。
要は北海道最高!と言いたかっただけだ。

走行ルート

走行距離     26.3km
給油    燃費 16.4km/L
ねぐら   大雪遊水公園P

 

おわり

コメント

  1. やまめ より:

    冒険家の先人達は単独での挑戦は数多くありました。しかし計画段階では、数多くの協力者が存在したのですよ。
    探検家そして隊長と名乗るなら、チームを組んでマネジメントすべきだと思います。
    出来ないなら山乞食で良いのでは?
    山乞食。わたしは探検家より尊敬に値するカーストだと思います。

  2. ゆき より:

    たくさんの山々を見て
    楽しませてもらってます。

    トムラウシは昨日寒さとおもわれる
    死亡事故をニュースで見ました。
    気をつけて登ってきてくださいね~

    体調はやく良くなるといいですね。
    ぜひたべていただきたいのは
    南富良野の道の駅前で売られている
    とうもろこしです。
    北海道に住んでいて一番あまい
    とうもろこしでした❗

    富良野のラベンダー畑は見ましたか?

    • karaage より:

      基本的に観光客が行くような場所は行きません。
      立ち寄った先で気になるところを見つけたら覗く感じです。

  3. やまめ より:

    解説しよう
    乞食とは他人から施しを受けて生きる人の総称。
    山乞食は山の自然から施しを受けて生きる人ですね。決して蔑んではいません。

    • karaage より:

      最低限の道具で山中でサバイバル生活を送る。
      そういうことも考えています。

      チームは組めないでしょうね。協調性がないですから。

  4. より:

    道東は寒かったですよ。
    宿ではストーブを焚いていました。
    自分も対熊グッズをレンタルして先端まで行ってみようかと思っていましたが、ロープもいるし、水に腰まで浸かりながら進んだりもしなければならないようでとても気軽に行けるもんじゃないと断念しました。
    あの辺りは熊がいるのが当たり前の地域のようですね。
    隊長も確か知床の先端まで行かれるつもりだったと思いますが気をつけてください。

    • karaage より:

      この目で知床の様子を見てみないと分からないですね。
      自分で行けるかどうかは。
      まずは現地に着いたら情報収集します。

  5. ちえ より:

    からあげさん、初めまして。 アラフォー『孤独を愛する』女子です。

    早期リタイアを来年に控え、最近になってブログを読み始めています。 北海道、満喫なさっておられるようですね。
    私も先月、道東巡りをしました。 あまり時間が取れず、駆け足の旅だったのが残念ですが、まぁ下見ってことで。 からあげさん、これから道東行かれるんですよね。 私も来年からはゆっくり時間とって旅したいと思っています。 勿論、独りで。

    からあげさんのブログを読んでいると、若かりし頃アメリカ留学中の、大陸横断の旅を思い出します。 アメリカ人の友人と2人、ピックアップにテントやら寝袋やら、キャンプ用品一式積んで丸2カ月、中西部を回りました。 怖いもの知らずで体力余ってたから出来たのかな〜…それでもかなりハードな旅、帰ったらげっそりやつれて黒焦げでした(笑)。

    からあげさん、今度も栄養はしっかり摂って、くれぐれも健康にはお気をつけて。 今後もブログ楽しみにしていますし、応援しています。
    いろんな生き方があって良いのだ! からあげさんの人生に1票‼︎

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。
      読者からの熱いメッセージがおっさんを暴走させます。
      今後どうなるかお楽しみに。

  6. 砂金掘人 より:

    こんにちは  隊長目線での食材レポも新鮮で興味深いです。2度買いする程の「カニ入りすり身」さっそく試食したくなります。

    クマ本では 木村盛武の「ヒグマそこが知りたい」が 不安感に一区切りをつけてくれる内容でした。
    8日トムラウシ山での遭難事故もそうですが 北海道の夏山やアウトドアでの低体温症は熊以上に恐いです。 一度 軽度に経験するとその恐さに気づき理解できるのですが。
                

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。チェックしますね。

      冷たいプールで泳いだ時に唇が真っ青になった状況とは違うのでしょうね。気をつけます。

  7. JB23w-09 より:

    こんにちは
    このところ忙しくてチェックできていませんでしたが今朝は早くに目が覚めて久しぶりにお邪魔してます。

    前提とか常識とかを疑って掛かりそこから状況把握と判断をする人間って遅いのですよ、思考回路のフローチャートが常に最初から始まるわけで仕方の無い事です。子供の頃は誰もが同じことだったのですが、何時しか前提を丸呑みして一切の疑問を持たずに判断します。私はこれを判断と言わず反応と解釈してます。

    「地球温暖化で北極の氷が融けて海面が上昇する」なんてパスカルの原理はどっかへ行っちゃってます。「南極の温暖化で氷が融けて・・・」南極は安定して年がら年中-40度の世界ですが温暖化すると-30度以下でも氷が融けるそうで氷の融点はどっか行っちゃってます。9.11のビル倒壊、ジェットエンジンの燃料はケロシン(つまり灯油)ですがこれが燃えてビルの鉄骨が融け倒壊したのだそうです。ケロシンの燃焼温度(完全燃焼)800度で鉄が融けたら石油ストーブは融けちゃいます。オフィスビルには鉄を融かせるほどの燃料は置いてません。鉄を融かすには良質の石炭と高炉または巨大な電気炉または核反応によって生じる高温くらいしか無いわけです。

    こうして世界中がへんてこな前提の上に乗っかってるわけでバーチャル世界に生きてます。今の人は竹槍でB29爆撃機を落とす訓練をしていた当時の世の中を鼻で笑ってますがまったく同じことだと思ってます。

    前提・常識を疑って判断しようとする人間は少数も少数で結果個性的です。
    とろくて何の利益ももたらさない思考回路を持ち合わせているわけですがもうどうにもなりません。しかし何十年もやってると演算速度はだんだん速くなりほぼ追いついてきます。さらにジジイになると遅くても世間は「しょうがねぇな」で済ませてくれます。

    脳を酷使するとブドウ糖を大量消費するようです。糖分摂らないとブドウ糖が不足し下手すると気を失います。私昨日危うくやりかけたのですが、山行には是非甘いものを持っていってください。ではでは

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。
      普段砂糖を摂らないので、甘いモノを食べると血糖値が乱高下してめまいがします。

  8. ちょもらんまー より:

    ワセリンは革の気泡を塞いで通気性を損ないます
    従って防水にはなりますが足が蒸れてしまいます 
    さらに、クリーナーで洗っても落とす事はできません
    革製品のお手入れで重要なのは革への栄養です

    • karaage より:

      どおりでよく蒸れると思いました。
      どうもありがとうございます。

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