PCT2017スルーハイクの記録~消沈の北CaliforniaからSierra後半編 その3~

こんにちは。からあげです。

 

すっかり季節は春だというのに、辛気臭くパソコンに向かって作業し続ける。もうやってられるか!おっさんは全てを放り投げ、自転車に荷物を積んでツーリングに出かけた。雨の心配が皆無の中のツーリングは全く楽しい。毎日毎日、シャカシャカと漕いでいるうちに自然と脚力が付いてきた。いいぞ、この調子だ!

ところでPCTの記事はまだようやく半分終わったところだ。無理をしない範囲でせっせと作業しているのだが、全然終わりが見えない。なんだか再びPCTを歩いている、そんな気持ちになってきた。今シーズンの活動前に頑張って片付けようと思うが、無理はいけないので、終わらなかった場合、戻ってからの再開となる。

読者には本当に申し訳ない!PCT以外にも書きたい記事がたくさんある。リアルタイム更新を止めると、記事のネタがどんどん溜まってきて収集が付かない状態になりつつある。できる限りのことはする。としか今の段階では言えない。

 

ではPCTの記録の続きをどうぞ!

PCT74日目 7月8日(土) 1391mile付近からOld Station Fill-Up(1374.9mile地点)で補給、1367mile付近まで

5時起床、5時20分出発 晴れ

昨日、久しぶりにカウボーイキャンプをして開放感を味わったのだが、日が暮れるとどこからともなく蚊がやって来て顔の周りを飛び回った。乾燥地帯なのにどこに蚊が住んでいるのだろうか?すでに面の皮が分厚くなっていたし、それほどアクティブではなかったので、眠れなくなるほどの鬱陶しい思いをしなくて済んだ。

荷物を手早くまとめるとOld Stationに向けて歩き始めた。

崖っぷちからの眺め

非常に見晴らしが良くて気分爽快だ。さあ、気温が上がる前にさっさと歩きはじめようか。

Lookout 1338mile

見晴らしの良い崖っぷちにラジオアンテナが設置されていた。

次第に近づいて来たMt.Lassen。どっしりとした山容だ。

8時40分ころ Lost Creek分岐(1383mile)

Hat Creek Rimでの貴重な水場。トレイルから3/10mile下った場所にある。
ちょうどジャンクション脇にキャンプサイトがあったので、バックパックを置いて水筒だけ持って下っていった。

赤矢印のところがLost Creek。距離は近いのだが、崖を下りて谷底まで下りねばならない。
Old Station Fill-Upまであと8mileで4時間ほど掛かるので水を汲むことにした。
昨日は水を節約をするためにマルチャンを作るのを控えていたのだった。

Lost Creekに向かって下っているところ。
行きは10分、帰りは20分ほどかかる。

ようやくLost Creekにたどり着いた。苔むしたゴロゴロした石の隙間から冷たい水が湧き出ていた。冷たい水を腹いっぱい飲む。

バックパックを置いたジャンクションに戻って朝食にする。久しぶりのマルチャンだな。
おっと、今回はNissinのTop Ramenだった!

袋入りツナと今回からマッシュポテトを入れる。マッシュポテトは1袋1.5$くらいで売っていてボリュームを増やすのにちょうどいい。

マッシュポテトを入れるとスープがコッテリして腹持ちが若干良くなる。
できたてのラーメンをフーフーして食べる。

振り返るとまだ遠くにMt.Shastaが見えていた。

12時過ぎ、崖っぷちからの下り口にある展望台までやって来た。
麓から道路が繋がっているため、家族連れなどが見られた。

すでに歩きながら景色を見ていたので、全然興味がなかったのだが、双眼鏡があったので寄ってみた。なんと、無料で双眼鏡を覗くことができた。

こちらが展望台からの景色

遠くに見える雪を被った山がMt.Lassen。
森の中にOld Stationの建物が見えた。

ようやく麓に下りてきたところ。
下に下りると風がなくなり厳しい暑さとなった。

寄り道してSubway Cave(地下洞窟)にやって来た。YOGIのHandbookによるとひんやりして涼しいとのこと。

中は真っ暗で照明なしのため、ヘッドランプが必要。

洞窟に下りるとかなり冷たくTシャツ一枚だと寒いくらいだった。堪らず引き返して厚着する。

洞窟の長さは500mほどで再び地上に口を開けていて、反対側へ通り抜けることができる。
洞窟内部は広く、地面に砂が堆積していた。
悪天候時には良い避難場所になりそうだった。

外に出ると強烈な暑さが待っている。内部が凍えるほど寒かったので、余計に暑さを感じる。

Old Stationへは道路を歩いてゆく。土曜日だけあって観光客の車が多い。

Old Station Fill-Up(1374.9mile地点) 0.4mile徒歩

森の中にある小さな集落。コンビニとレストランがあるFill-Upと郵便局とコンビニがあるところと2箇所に分かれている。どちらのコンビニでも必要最低限の補給をすることができる。

Fill-Upというのは地名なのか、浄水施設のことを指すのかイマイチ分からない。レストランで食事がしたかったため、Fill-Upの方にやって来た。
ガソリンスタンドは観光客の車やバイクで賑わっていた。

まずはコンビニをスルーしてレストラン「JJ’S Cafe」へ。

ボリュームが多そうなサンドイッチを頼んだ。すると、フライドポテトが溢れんばかりにもられていた。
パンがズレないようにナイフで刺してあるのが面白い。普通は爪楊枝を刺してある。ホットサンドイッチとスパークリングウォーターでチップ込みで15.93$。

昨日、Burneyで食べてきたところだが、疲れを癒やすために金に糸目を付けずに食べまくる。
北Californiaは町の間隔が狭くなっているため、少しでも楽に歩けるように町ごとに立ち寄ってこまめに補給する作戦をとっていた。
金はかかるが、体の負担が少なくて済む。おっさん苦渋の決断だった。

サンドイッチを貪り食べる。ちょうどランチタイムが過ぎた2時過ぎに行ったのだが、それでも客がたくさんいて、出てくるまで長時間待たねばならなかった。今か今かと待っていたため、余計に旨く感じる。

その後、コンビニで食料の補充とおやつを購入した。全部で約20$。
財布に穴が空いているかのようにお金が出て行った。

次のChester(1329mile)まで46mile、およそ2日間の行程だ。年のため3日分の食料を持った。

トレイルに復帰して20時過ぎ、Old Stationを過ぎたCreekの辺りでキャンプした。
キャンプ場に泊まらなくても森の中はフラットな場所が多くキャンプ場所には全く困らなかった。ただ、夕方になっても気温が下がらないままだったので、日没間近まで歩き続けた。

汗でずぶ濡れになったハーフパンツ。背中の汗が伝ってきてパンツまでもずぶ濡れになった。

川で水浴びと洗濯を済ませた。汗を流すとサッパリして生き返った気がした。

便利な天然物干しに洗った衣類を干しておく。こうして干しておけば、翌朝にはほとんど乾いてしまっている。あとは着ていれば、残りの湿気などすぐに乾く。

 

データ
歩行距離 24mile
 
食事内容

寝起  パワーバー×1
朝食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト少々、パワーバー×1
昼食  レストランで食事、コンビニで買い食い
夕食  パン

 

PCT75日目 7月9日(日) 1367mile付近からDrakesbad Guest Ranchで荷物受け取り、1342mile付近まで

5時10分起床、5時45分出発

昨晩は少し冷え込んで寒かった。Creek沿いでのキャンプということで、警戒していた蚊は全くおらず、快適な一夜を過ごすことができた。Creek沿いでキャンプをしている車を数台見かけたが、PCTのハイカーの影は全くなし。

8時前、Lassen Volcanic National Parkに入る。

ここLassen Volcanic National Parkでは、2017年から泊まる場合はベアキャニスターの使用が義務付けられた。私はSierraをスキップして南に向かって歩いている途中で、まだベアキャニスターを携行していたため、何ら問題は問題はなかったが、持っていなくても1日で通り抜けられる約20mileの距離なので不携帯でも問題はなし。
詳しくは関連記事のLassen Volcanic National Park(ラッセン火山国立公園)の項目で確認して欲しい。

関連記事
PCTでのクマ対策~ベアキャニスターの運用報告など
こんばんは。からあげです。 ここ最近、あれこれ資料やメモを読んで頭の中を整理していた。そしてようやくひとつの記事としてまとめることができた。PCTを歩き終えてからすでに2月経過している。記憶が確かなうちにまとめておきたかった。PCTでクマ対

 

おっさんお気に入りのお菓子Combosのビザ味。

まるで本物のピザを食べているような味わいで、中身が詰まっているためお腹に溜まる。
アメリカでは激辛やクリーミーな味のチップスが定番だが、イマイチ好きになれなかった。
ところが、このCombosだけは違った。食べた瞬間、他のお菓子とはハッキリ違うと舌が感じる。

ただ、1袋3$近くもする点だけがダメ。こいつがあれば、食事をしなくてもどこまでも歩くことができる。

期待していたLassen Volcanic National Parkだったが、歩きはじめてすぐに異変を感じた。
それは松食虫にヤラれて死んだ森が広がっていたことだ。ほとんどの木は枯れて背の低い灌木や草が生えているのみだった。

どこまでも続く死の森

ただただガッカリで悲しくなった。気候変動により気温が上昇したため、松食虫の被害が広がっていたようすだった。家に送られてきたPCTの雑誌に深刻な被害のことが書かれていた。

無駄なエネルギーの使用は控えなければと心に新たに思うのだった。

 Creekの側で朝食にする。Mt.Lassen近くになって暑さが随分と和らいできた。
Burney FallsからOld StationまではCalifornia南部の乾燥地帯並みの暑さだった。
 
 
 1355mile地点のTwin Lakes
 
湖畔のキャンプでは、夜間クマが頻繁に出没するのだとか。おお、怖い怖い。
 
 
1350mile付近Creekの渡渉
 
上流に渡りやすい極太の倒木があった。倒木の上を歩いて難なくクリアした。
 
 
渡渉したCreekを振り返る。歩いて渡れないことはないが、安全のために倒木を渡った。
そう、まだ渡渉失敗を引きずっていたのだ!渡渉は水に浸からない方法が一番だ。
 
 
Warner ValleyにあるDrakesbad Guest Ranchが見えてきた。
 
 
Drakesbad Guest Ranchはキャンプ場から0.5mile奥に入ったところにある。未舗装の道路を歩いてゆく。樹木の間から広大な草原が見えた。
 

Drakesbad Guest Ranch(1347.6mile)0.5mile徒歩

山奥にある高級リゾート。PCTハイカーは荷物の受け取りが無料で、特別価格で食事をすることができる。なんと食事すれば、プールを無料で使用することができる。
宿泊料は高額なため、泊まることはないだろう。

ちなみに宿泊料金はシングル1泊で$199、1週間で$1000弱だった。WeeklyやMonthlyの料金設定があるのは、長期滞在する金持ちが多いということだろう。

Breakfast Buffet    served 08:10~08:45 $9.75
Lunch      Buffet    served 13:00~13:30 $11.95
Dinner(plated Meal) served 19:30~20:30 $17.95
*食事の提供時間が短いので注意
 
 
 
 
 
赤い三角屋根のメインロッジ
 
週末からなのか、あちこちのロッジから賑やかな声がする。
先日、Amazonで購入した品物を受け取りにきた。AmazonはUPSで発送するため、郵便局留めで受け取りできない。こういう時、UPSかUSPSのどちらでも受け取り可能な場所が役立つ。
 
 
 
食堂はランチタイムを過ぎたところで営業は終了していた。ディナータイムに向けてテーブルの用意がされていた。
 
カウンターの周囲には誰もいなかったので、食堂で準備をしていた黒人女性に話しかけて荷物を件を話した。すると、「任せておいて!」と言って二階に上がって行った。しばらくゴソゴソ探し回る音が聞こえたかと思うと下に下りてきて、荷物は1個しかなかったと言う。そんな筈はないと、後から出てきたお店の従業員にもう一度探して貰うようにお願いすると、今度は見付けて持って来てくれたのだった。
 
荷物の受け取りの際、念のため受け取り料がいくらだと聞くと無料だと答えたので、事前に準備していた10$札を差し出したのだった。外に出て箱を開けて中身を確認していたところ、私が後からやって来た従業員にチップを渡していたのをその黒人女性は見ていたようで、不貞腐れたように下を向いて何やら独り言を言っていた。
私はそれを見て申し訳ないことをしたと思ってしまった。いくらタダだと言っても、無料で受け取るわけにはいかないので、1個5$、合わせて10$渡したのだが、大勢の人がいる場合のことは全く想定していなかった。5$札2枚だったら、5$ずつ渡すこともできた。
その時、財布には少額紙幣が1$札2枚が入っているだけで、その2$を渡すと先程の10$とは釣り合いが全くとれないし、さらなる出費をすることになるので、女性に渡すことはしなかった。Amazonお急ぎ便で10$送料がかかっており、すでに渡した10$を考えると、荷物の受け取りだけで何十ドルもかける訳にはいかなかった。
 
普段、チップとは無縁の生活をしているため、どう対処したらいいか分からなかった。10$支払ったのだからヨシとしようと思ったが、いつまでも後に引きずる出来事だった。
 
 
キャンプ場に戻りピクニックテーブルで荷物の整理をする。
今回、受け取ったのは、トレランシューズ、プラティパス、補修テープ、モバイルバッテリー2個。
 
 
Ankerのモバイルバッテリー
 
5000mAh、USBポート1個、USBケーブルと収納袋付き。2個送料込みで約$54.05だった。
 
 
こちらが新しいトレランシューズ
 
asicsで40$。前のINOVより20$も安かった。多少チープな感じがするが、履いてみると全く問題はなかった。あまりに出来が良かったので、次のシューズもこのasicsにしたのだった。
2足目はボロボロになりながらも、今現在も履いているところ。
 
 
ソールのようす
 
グリップ力は落ちるが、耐久性が抜群に良かった。舗装路を歩いても全然すり減らない。
 
 
こちらが今まで履いていたINOVのトレランシューズ。550mileほど歩いた。
残雪の多いSierraを歩いて直ぐに穴が空いた。
 
 
両サイドに空いた穴は徐々に広がる一方だった。最終的にはここまで傷んだが、まだ200mileくらいなら歩けそうな気がした。山奥を歩いているところではなかったら、履き替えることはせずに古い方を履き続けたことだろう。
 
 
1cm近くあった分厚いインソールも、ペラペラになって踵に穴が空いた。
このインソールのお陰で足を痛めることなく歩くことができた。次の新しいシューズはペラペラでクッション性はかなり落ちた。
 
 
ソールのようす
 
全体的にはまだまだイケるが、つま先部分だけほとんどブロックがなくなっていた。雪の急斜面を登る時、つま先で蹴ってステップを作っていたこともあり、かなりの負荷がかかったようだった。

歩くスピードが速くなるにつれて足裏全体ではなく、つま先部分に負荷がかかるようになり、ちょっとしたことで滑りやすくなっていた。

 

Warner Valley Campground(1347.6mile)On Trail

ついでなので、キャンプ場の紹介をしておこう。

 

ここWarner Valley CampgroundはLassen Volcanic National Parkの山深いところにあって、定番のオートキャンプスタイルとなっている。

各区画にはベアボックスとピクニックテーブルが設備されていて、共同のトイレと水道が点在している。管理人はなく各人で料金を支払うシステム。

1泊16$でオートキャンプ場にしてはリーズナブルになっている。複数人で泊まれば安く済ますことができる。ベアキャニスターがなくて遅い時間にやって来た場合は、このキャンプ場で泊まることになる。

 
 
区画内のようす
 
奥にこじんまりしたドーム型テントが見える。ねぐらの主は見当たらず、どこかハイキングに出かけているようだった。
 
 
いくつか設置されているゴミ箱。クマに漁られないように、ロックできる仕組みとなっている。荷物の受け取りで出たゴミはこのゴミ箱に捨てさせて貰った。その代わりではないが、寄付として2$を料金箱に入れておいた。
 
 
Drakesbad Guest Ranch全景
 
電気は自家発電で賄っているようすで、奥の方に発電機小屋があってごく僅かにエンジン音が漏れているくらいだった。ロッジから離れた草原の中にプールがあってシャワー設備も完備されているようすだった。山奥にひっそりとあるだけで、見えないところに金がかかっている、そんなリゾートだった。
 
 
新しいトレランシューズの履き心地を確かめつつ、日没近くまで歩いてLassen Volcanic National Parkを出た森の中でキャンプした。
 
 
データ
歩行距離 25mile
 
食事内容

寝起  パワーバー×1
行動食 お菓子
朝食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト少々
昼食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト少々
夕食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト少々

新しいトレランシューズ
Drakesbad Guest RanchというリゾートでAmazonで購入した商品を受け取りました。アメリカのお店は品揃えが悪いし、英語を話せない私はネットショッピングの方が便利です。トレランシューズを交換し、モバイルバッテリーを手に入れてひとまず態勢が整いました。

 

PCT76日目 7月10日(月) 1342mile付近からChester(1328.8mile地点)まで

5時30分起床、6時出発

Old Stationを出てから朝晩が少し冷え込むため、夜が格段に過ごしやすくなった。
夜間、接近してくる動物はなく静かに眠ることができた。

Lassen Volcanic National Parkでのキャンプはベアキャニスターが必要と書かれていた。

Creekで水を汲み、日当たりの良い場所で朝食にした。
早速手に入れたプラティパスの水筒を使う。これまで仕方なく自立しないプラティパスのホーサーを使っていたため、非常に手間が掛かっていた。自立する通常のタイプは使い勝手が非常にいいと分かった。もう二度とホーサーを買うことはないだろう。1つ勉強になった。

モバイルバッテリー2個も充電する。ソーラーパネルにUSBポートが2個ついていると、こういう時便利だ。次回もUSBポート2個付きのタイプを購入するつもりだ。

Lassen Volcanic National Parkは松食虫で枯れた森ばかりで全くいい印象が残っていない。
寄り道してMt.Lassenに登ることもできたが、全くそんな気は起きなかった。

12時過ぎ、Chesterまで通じるHwyまで下りてきた。自作の杖を隠して早速ヒッチハイクを開始する。町と反対側が工事中で交互通行しているようすだった。
しばらく待たされたドライバーは通れるようになると、アクセルを床まで踏み込み猛スピードで走り去ってゆく。数台の車が団子状に連なっているため、余計に止まりにくい状態となっていた。

今日はヒッチが難しい状況だと思いつつ我慢強くやっていると、南の方からHobo Maxという髭面の男がやって来た。もうかれこれ1時間近くやっているが反応が非常に悪いと言うと、やっぱりなという感じで頷いた。

Hobo Maxと一緒に粘ること数十分、道路脇の駐車スペースにバイクを載せたピックアップトラックが車が一台止まった。Hobo Maxが交渉していると、いい感触なので行ってみると、なんとトレイルエンジェルだった!

Facebookにアップする写真をとりたいというので、私はHobo Maxと肩を組み満面の笑みを浮かべてサムアップした。普段、無愛想に歩いているのに、こんな愛想の良い自分がいたことに驚いた。その写真は今もFacebookにあって彼らの日常をより良く魅せていることだろう。

車の中ではHobo Maxに全てお任せ。彼がドライバーの相手をしてくれたので非常に楽だった。車はスピードを上げ町に向かって山を下りてゆく。車が捕まらない場合は歩こうかと思っていたが、8mileでも4時間近くはかかるため、非常にラッキーだったと言える。

Chester 1328.8mile地点 8mileヒッチ

Lake Almanor湖畔のHwy36沿線の町。無料でキャンプできる教会とリーズナブルなDollar GeneralがあるのがGood。

 

車は20分ほどでChesterの町に到着。トレイルエンジェルはどこかのお宅に泊まれるように手配をしてくれているようだったが、結果的にはダメだった。

下ろしてくれた場所はなぜかコインランドリー。中に入るとハイカー数名が休憩していた。
そのうちの1名はなんとIndependenceのホステルとVermilion Valley Resortで会った人だった。すっかり忘れていて無反応で申し訳ないことをした。慣れていないからか、外国人の顔はみな同じように見えてなかなか覚えられないのであった。

コインランドリーにいても会話に加われないため、一人で近くのバーガー店にやって来た。
なんとセルフサービスで野菜を挟むことができる。

控えめに挟んで通常の1.5倍くらいになった。
具を挟みすぎて持ち上げられない。

こぼさないように端の方から丁寧に食べてゆく。
スパークリングウォーターは無料、このボリュームでチップ込みで11.32$という安さだった。

 

Lutheran Church

無料キャンプスポット
AC電源、トイレ、ハイカーボックスあり。水道はなし。

町のほぼ中心部にある教会

スーパーマーケットやコインランドリーが近く便利なところ。
ただ、道路が近く夜間寝ている時に車の音が多少気になる。

教会の向かいには小学校あり。閉鎖されてしまったのか、児童の姿は見えなかった。

入口にPCTハイカー歓迎の横断幕が掲げられているのですぐ分かる。
駐車場の方からゲートを抜けて裏手の方に回る。

教会裏側のようす

広々としていてテント張り放題となっている。無料でキャンプできるのが嬉しい。ただし、水道はないので注意が必要だ。
裏口に面したウッドデッキにはハイカーボックスやテント、ベンチなどが設置されている。

ハイカーボックスのようす

机の下のクーラーボックスがハイカーボックスとなっている。机の上にはレジスターがある。
裏口のドアの隙間からタコ足の電源コードが出ていて、スマホなどを充電することができる。

庭の端には仮設トイレが設置されている。
ちょうど清掃業者がやって来て山盛りだった大便を処理してくれた。

夕方、日が傾いて来てから木の下でツエルトを設営する。
フカフカの地面に松ぼっくりの破片が落ちていたため、きれいに取り除いた。

ツエルトを設営すると、町の中を散策する。
ここは公園の屋外ステージ。屋根付きで休憩には良さそうだった。

金曜日の夜だけ営業する映画館。閉鎖されていて全く人気はなかった。

図書館入口に置かれた耕運機

ボロボロになって朽ち果てていた。

図書館に来たものの、英語を読むのに時間がかかるため、本棚を眺めたり資料室を見学したりして暇つぶしをしたのだった。それでは英語が読めないのになぜ図書館に来たのか?静かに落ち着いた雰囲気に癒やしを求めたのだ。

 

データ
歩行距離 13.2mile
 
食事内容

寝起  パワーバー×1
朝食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト少々
昼食  レストランで食事
夕食  スーパーマーケットで買い食い

Chester Lutheran Church
PCTの沿線の町の教会は、PCTハイカーに開放しているところがあり、庭でキャンプすることができます。ChesterのLutheran Churchに一晩泊まって英気を養うことができました。

 

PCT77日目 7月11日(火) Chester(1328.8mile地点)から1309mile付近まで

6時起床

昨晩泊まったハイカーは自分を含めて6名。ハイカーらしく21時半頃には眠って静かになった。今回Chesterで久しぶりに町に泊まったが、町の騒々しさが耳に付いたので耳栓をして眠った。普段静かな場所で寝ているので、余計に気になった。

朝起きると、昨晩に続きのサコッシュとバックパックの修理を行った。途中で眠たくなって止めてしまったのだった。
スタート直後の南Californiaでは装備品の消耗は気にならなかったが、残雪の多いSierraに入ると一気に体と装備品への負荷が増し急速に劣化して行った。

8時ころ、快適な教会を出て町外れのヒッチポイントに向かう。

ここは「Best Western」という高級モーテル。1泊なんと$100以上もする。
平日なのに駐車場がかなり埋まっていた。

ヒッチポイントに向かう途中でDollar Generalに寄って買い物する。全部で$5と驚きの安さ。
ただし、健康にはあまり良くない。

9時過ぎ、町外れでヒッチハイクを開始する。ちょうど2車線が1車線になるところで、ベストな場所だった。15分ほどで難なく成功!行きとはえらい違いだった。

止まってくれたのは、隣町の修理工場に事故車を運んでゆく途中だったトラック。業務用車両に乗ったのは、これが最初で最後だった。町を出る前にガソリンスタンドに立ち寄って給油しているところ。

9時40分ころ

自作の杖を回収してTrail Headを出発する。
最近、頻繁に町に下りてレストランで食事をしているため、非常に体が楽だ。

Chester方面
 
Lake Almanorが見える。

14時過ぎ PCT中間地点を通過

樹林帯のトレイル脇に唐突に現れた。Sierraをスキップしているため、私の中間地点は少し先になる。

石の上にカメラを置いてセルフサービスで写真撮影を試みたが、なかなか決まらない。
途中で諦めた。

Mt.Lassenを望む。北Californiaで一番期待はずれな場所だった。

20時30分ころ、林道のジャンクションで止む無くツエルトを張った。
かなり交通量があるらしく、真新しいタイヤの跡が何本も残っていた。ジャンクション周辺はフラットになっていて、あちこち車を突っ込んでキャンプした跡があり、あちこちに酒の空き瓶の破片が散乱していた。すでに日没が過ぎていて暗くなってきたところだったため、瓶の破片を拾いツエルトを張ったのだった。

 

データ
歩行距離 19.8mile
 
食事内容

朝食  パン×1、お菓子×1、グレープフルーツ×1
おやつ お菓子、アイス、クッキー、ジュース
昼食  マルチャン×1、スパム×1
行動食 トレイルミックス
夕食  マルチャン×1、スパム×1

閉じなくなったサコッシュを修理する
Chesterの町でマジックテープを入手することができたので、ファスナーの壊れたサコッシュを修理しました。それまでの止水ファスナーは重たくて開け閉めしづらかったですが、マジックテープは開け閉めがしやすく、それでいて中身が落ちることはありませんでした。

 

PCT78日目 7月12日(水) 1309mile付近からBelden(1284.4mile地点)まで

 

5時15分起床、5時40分出発

日の出前のMt. Lassen

歩き始めてしばらくすると、広大なキャンプサイトを発見する。誰もハイカーはおらず快適そのものだった。昨日、ここまで歩いていれば、と思うことは幾度となくあった。

山の中に現れた柵のようなもの。

ひょっとしてストックキャンプ(乗馬でのキャンプ)のサイトなのかと思っていた。しかし、それにしては広すぎる。

Cold Springs(1303mile地点)

設置されていた柵は、水源に立ち入らせないためのものだった。

周囲はあちこちにフラットスペースがあり、良好なキャンプスポットだった。
林道から簡単にアクセスできるようになっていた。

水場で浄水したての冷たい水をがぶ飲みして、近くの日当たりの良い場所で朝食にする。
Chesterで購入したばかりのトレイルミックスを早くも食べ尽くしてしまった。

静かなトレイルをゆく。

途中、カウボーイのコスプレをした乗馬の人とすれ違う。よく見ると上質な衣類でいかにも金が掛かっていそうだった。しかも、予備の馬1頭を引いていた。おそらく自分の馬。

人の少ない平日に単騎でトレイルをゆくのは間違いなく金に余裕がある人間。

Beldenの手前、mountain lion目撃情報のある谷をゆく。こういう時に限ってハイカーの姿を全く見かけない。ヤブの中から飛び出して来るのではないかとビクビクして歩く。(そう滅多にあう動物ではないので、普段どおり歩くだけでいい。)


Halfmile’smap California Section N – Page 1より

Halfmileの地図に記載されている注意書き
もう4年前のことだが、気になって仕方がなかった。
自然と足早になって五感を研ぎ澄ませて歩いた。

 

Cougar 25

ピューマ(Puma concolor)は、食肉目ネコ科Puma属に分類される食肉類。

新生代第四紀更新世中期イオニアン(英語版)に出現したと考えられる。北は北米大陸のロッキー山系最北端から南は南米大陸南端のパタゴニア平原までを平地から標高3,900mの高地まで、湿地の森林地帯から砂漠地帯までと非常に広い範囲の多様な環境に適応し生息している。今日の北アメリカでは、場所によって絶滅あるいは絶滅の危機に瀕しており、保護活動も行われている。

英語での呼称はほかに、標準的英語名である cougar(クーガー。ポルトガル語経由で、トゥピ語(英語版)名かグアラニー語名起源とされる)を始めとして、mountain lion(マウンテン・ライオン、「山ライオン」)や American lion(「アメリカライオン」)がある。

Wikipediaより

 

過去に子供が襲われたこともあるという。PCTハイカーで遭遇する人間はごく稀らしい。怖いと思う半面、少し期待していただけに残念だった。

ゆったりとした流れのFeather Riverを見下ろす。川を見ることができたらBeldenまでもう少しだ。

ちょうどその時、反対側から懐かしいハイカーがやって来た。それはBishopを最後に見かけることがなかったBrownとForesterだった。彼らはそれまでCrushほか1名と歩いていたのだが、Sierraに入りバラバラになったようだった。会った時、BrownとForesterは他の2人ハイカー達と4人で歩いていた。

再会を喜んだとともに、彼らのやつれようには驚かされた。げっそりと頬が痩け、衣類はあちこち破れていた。Beldenで会っていたのなら、ゆっくり話せただろうに、私の知らないハイカーも一緒だったので、早めに別れたのだった。

BrownとForesterとはこれが最後で二度と会うことはなかった。

川の向こうに見えるのがBelden Town。川沿いの町BeldenにあるResortだ。
赤い屋根が濃い緑の中で良く映えていた。

Belden Power House

川沿いにある水力発電所。施設はかなり古そうに見えた。

趣のある赤い鉄橋を渡って対岸に出ると、今日の目的地のBelden Townがある。

ここでは3つの選択肢があって、On TrailのBelden Town、30mileヒッチのQuincy、電話で1.1mile先のトレイルエンジェルを呼ぶBrratens and Caribou Crossroadsがある。

トレイルエンジェルの世話になるのは気が引けるので却下、スーパーマーケットのあるQuincyも捨てがたいが、30mileも離れていてヒッチハイクが難しいので止め、一番楽なOn TrailのBelden Townに寄って補給することにした。北Californiaに入ってからは頻繁に町で補給しているため、Beldenでの補給はそれほど必要ではなかった。

 

Belden Town 1284.4mile On Trail

Feather River沿いにある小さなリゾート。荷物受け取り可(ただし、UPSor FedExオンリー)レストランで食事と小さな売店で補給することができる。

Belden Townのメインロッジ

木造2階建ての雰囲気のある建物。軒が深く日陰がたっぷりとある。ちらほらハイカーの姿が見えた。

入口にバックパックを置いて建物の中に入る。余計な荷物は置いてなくてスッキリとしている。

Mail Dropsの場所には必ずと言っていいほどハイカーボックスがある。
USPSのダンボール箱に不要品が入れられていた。

中を漁ってガスカートリッジ小(残量半分)を手に入れた。前回、Mt.Shastaのアウトドアショップでガスカートリッジ中を購入しているが、少しでも長く持たせたかった。安くても$6$、高いと$10もするし、購入するタイミングが難しいからだ。

店内は昼間はレストラン、夜間はバーになるようで、カウンターの上にはビールサーバーが設置され、棚にはたくさんの酒のボトルが並んでいた。

それほど飢餓感はなかったが、食べられる時に食べておこうと、いつものようにバーガーを注文した。

ボリューム満点のバーガー。チップ込みで$15.5。ドリンクは水のみ。この頃、経費節減のためドリンクは控えるようになった。ドリンクをケチる代わりにチップを弾む。そっちの方が喜ばれてお互い嬉しい。肉汁滴るバーガーにケチャップを大量に付けて食べたのだった。

レストランの奥の小部屋が売店となっていてやや貧相な品揃えのハイカーフードが置かれている。値段は高めだが、ヒッチハイクの手間を考えるとそれほどでもない。

YOGIのHandbookには店主があまりやる気がないということだったので、食料を購入した際もチップを払ったのだった。(レストランでの会計となるため、チップ記入欄があった。)

チップ込みで$25.5。マルチャンが$1、袋入ツナが$2.5、マッシュポテトが$3くらいだった。マルチャンが$1だったのには目眩がした。あまり商売熱心ではない店主も、ハイカー相手に儲けることができると分かれば、もう少し品揃えも良くなるだろう。

Belden Townを出るとそのままトレイルとなる道路を歩いて行った。すると、河川敷の入口にゲートがあった。見た瞬間にこの奥だと思ったので、ゲートの脇を抜けて入ってゆく。

町中での野宿の基本は車が入れない場所ですること。車が簡単に入れるところだと、銃社会のアメリカでは危険がともなう。

19時20分ころ、人が滅多に来ないであろう一番奥の方、木の陰の砂地でツエルトを設営した。
砂地でペグが全く効かないため、そこら辺に落ちていた石を使って張り綱を固定した。

連日の暑さで汗まみれとなっていたので、迷わず川で水浴びを行った。川の流れは緩やかだが、水深が深く流されそうな水圧を感じたので、岸から離れることはなかった。

水浴びをするとサッパリして、気持ちよく眠ることができた。

 

データ
歩行距離 24.6mile
 
食事内容

寝起  パワーバー×1
朝食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト少々、トレイルミックス少々
昼食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト少々
夕食  レストランで食事

 

PCT79日目 7月13日(木) Belden(1284.4mile地点)から1260mile付近まで

5時30分起床、6時出発

河川敷のサイトは意外に蚊が少なく快適に眠ることができた。ただ、近くを通る貨物列車の走行音が気になった。踏切がないためか、警笛は鳴らさなかった。時々、すぐ近くの道路を散歩している人の話し声が聞こえたが、河川敷にやって来ることはなかった。

道路の終点がPCTの入口となるTrail Headがあって、トイレと駐車場が整備されていた。
駐車場の端にテントが2張り設営されていた。

線路を横切ったところにトレイルの入口あり。早朝の静寂が漂うなか、電車が来る気配はない。
車社会で電車に乗る人間がいないからなのか、線路が通っているのに駅がない。これだけ田舎だと車なしではとても生活できない。

線路脇に積まれている枕木に下品ないたずら書きがされていた。
ほんと、しょうもない。

谷底から尾根に向かってつづら折りの道が始まる。朝一から急坂が始まると、体が悲鳴を上げる。一時間ほどフラットな道を歩いて体が温まってからの方がいい。

急激に高度を上げて見晴らしの良い尾根まで上ってきた。吹き抜ける風が火照った体を冷やしてくれる。

13時ころ、ちょうど電波が入る場所を通りがかったため、ブログ更新をすることにした。
昼飯前にチャチャッとやってしまうつもりだった。
ところが、更新途中で電波が途切れ途切れとなり、1時間以上も掛かってしまった。
不安定な回線でイライラが募り、時間を無駄にし気分も台無しになった。

行動中の更新は止めた方がいい。そう感じた時だった。

こんなにいい景色なのに、ブログ更新のタイムロスを取り戻そうと、脇目も振らず歩き続けていた。景色は見慣れたとはいえ、随分と勿体ないことをした。

トレイル整備のボランティアが引き上げてゆくところ。大きなのこぎりを持っている。

私が通りがかった時、5人くらいで倒木の処理をしていた。驚いたことに手動の道具のみ使用していたのだった。ノコ刃の両端に持手が付いた2人で扱うのこぎりで直径1mはあろうかという倒木を切っていた。そしてのこぎりの動きをスムーズにするため、時々スプレーで洗剤を吹き付けていた。

もう少し作業のようすを見学したかったが、仕事の邪魔しないように早めに立ち去った。

トレイル上にはあちこちメンテナンスの跡が見られた。
こうした山腹を横切る道は、雨が降ると土が削れて谷側が下がり、非常に歩きにくく疲れやすい。そのため、山側の土を削って谷側に盛って平らにしてある。

20時30分ころ、森の中の平らな場所でツエルトを設営した。
トレイルを離れた森の中だったため、丁寧に枝を退けて寝心地を良くした。

正規のキャンプサイトではない場所で泊まった場合は、元通りにしてから出発するのがマナー。キャンプサイトが無秩序に増えてしまうのを防ぐためだ。近年PCTはハイカーが急増し、あちこちに地図にはないサイトが見られた。次の人のことを思うなら、そのままにしておかずに痕跡を消しておくべきと言える。

どこであろうと「Leave No Trace」を実践しよう。

データ
歩行距離 24.4mile
 
食事内容

寝起  パワーバー×1
朝食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト少々、チョコレート×1
行動食 パワーバー×2
昼食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト少々、パワーバー×1
夕食  マルチャン×1、スパム×1、マッシュポテト少々

PCT中間地点通過
PCTの中間地点を通過しました。Sirraをスキップした私は中間地点は少し先のBeldenという町あたりでした。中間地点は単なる通過点で終わりではありません。気を引き締めて先に進むことにしました。

 

PCT80日目 7月14日(金) 1260mile付近から1234mile付近まで

5時20分起床、5時50分出発

日没まで歩いていると、距離が伸びることの他に良いことがある。それはハイカーがやって来ないこと。ツエルトを張ってから人間がやってくると、直ぐには逃げられないので警戒してしまう。自分に害をなす人間か、五感を敏感にして察知しようとする。

たいていのハイカーは乾燥地帯を除いて、滅多に遅くまで歩くことはないので、人気のないキャンプサイトを選ぶことができる。時々、トレイルから離れてステルスキャンプをしていたが、面倒なのでトレイル脇でキャンプすることが多かった。

倒木処理した箇所。

おそらく昨日見かけたボランティアのグループの仕事だろう。
手間を惜しまずキッチリ仕事してくれている。

スパッと綺麗な切り口。

始め斧やナタで樹皮を剥いてからノコギリで切り始める。こうして綺麗に切るには熟練の業が必要。特に生木の場合は水分を含んでいて重たいので難しい。

銃の的にされてボロボロになった標識

トレイルに銃を持ち込んでいる奴がいる。多くは車でやって来た奴だろうが。近くで銃声がしたら誤射されないように注意する必要がある。アメリカでは林道脇に射撃場があったりするし、そこら辺でキャンプして酒を飲みながら銃を撃つ奴もいる。銃はおもちゃじゃない!

トレイルマジック?

プラスチックの衣装ケースの中に本が入れられていた。ご自由にどうぞだって。
さすがに持ってゆく奴は少ないだろう。

面白くもない本ばかりだ。英語じゃ解読に時間がかかって読書にならない。
トレイル脇に本が置いてあったのは、ここが最初で最後だった。

朝から単調な樹林帯の道でほとんど変化なし。
途中のキャンプサイトで朝食にしようとすると蚊が多く断念した。
まだSierraに入る前で蚊はさほど問題にはならなかった。

Middle Fork Feather River

深い谷に立派な鉄橋が架けられていた。水量が多くゴォーっという音がする。
橋がなかったら、渡渉がかなり面倒なことになっていただろう。北Californiaでは多くの橋が整備されていた。

糞暑いなか、休憩中に裁縫仕事をする。Chesterでバックパックの修理をしたところだが、別のところが傷んできた。修理すると他の箇所が傷んでくるの繰り返しで、裁縫仕事は日課となりつつあった。

ちょうど上りきった広場でハイカーが屯していたのだが、こちらは汗を垂らしながらようやく上りきって休憩しようとトレイルから逸れたのに、そっちは違うと数人から言われてイラッとした。こういう時、英語で気の利いた冗談でも言えれば話が弾むのになと、思いながら針の穴に糸を通していた。

倒木との攻防が始まる。

直径1mもない木だが、乗り越えてゆくのは手間がかかる。たいてい迂回路がついているため、踏み跡を辿って迂回する。倒木が多すぎて処理が追いつかないらしい。

北California見かけたトゲトゲの生えた灌木。嫌らしくトレイルに覆いかぶさるように茂っていた。暑さのためTシャツとハーフパンツで歩いているため、素肌にひっかき傷が耐えない。
杖でガードするが気休め程度しかならない。

日当たりの良い場所でよく見られた。

この日、午前中は風がなしの状態で暑くてかなりバテた。昼過ぎから雲が出て来て多少は涼しくなった。夕方ころになると再び晴れてきた。

天気が良いのはいいことだが、こうも暑いとやんなってくる。
スキップ直後のSeiad Valley手前で激しい雷雨に遭ったが、以降は天気は安定していて雨の降る気配がまったくない。

20時過ぎ、水場付近にてツエルト設営。
Sierra Cityまで、あと何日か指折り数えて夜を過ごしたのだった。

 

データ
歩行距離 26mile
 
食事内容

寝起  パワーバー×1
朝食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト、パワーバー×1
行動食 パワーバー×1
昼食  マルチャン×1、スパム×1、マッシュポテト
夕食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト

 

PCT81日目 7月15日(土) 1234mile付近から1211mile付近まで

5時20分起床、5時50分出発

昨晩は風はなく穏やかで熟睡することができた。疲労蓄積のため体は重たいが、まだ涼しいため出だしは好調だった。

歩きはじめて直ぐに舗装道路に出た。山奥の道路で全く車が通らない。

ここからQincyまでおよそ26mile

運良くヒッチハイク出来てしまうと、帰りが大変なことになる。
こちらに向かって来る車は少なく、探すのが難しい。マイナーなヒッチポイントは緊急時のみにした方が良い。

見晴らしの良いなだらかな稜線上をゆく。早めに朝食をとったためか体の調子がいい。
暑くなる前にできるだけ歩いて距離を稼いでおきたい。

崖を見上げる。落石がありそうな場所はすばやく通過する。

PCTでは鹿によく会う。クマに較べて警戒心がない。耳を立ててこちらのようすをじっと窺っている。以前、夜中に近寄って来て睡眠の邪魔をされたことがあり、このとぼけた顔を見ると腹が立ってくる。

久しぶりに残雪を見た。北側の日陰に残っていた。Sierraが近づいてきた証だ。

常に雷雨の警戒をしているのだが、全く心配はなし。
午後になるとSierraの方で不気味な積乱雲が見えた。

途中の水場で休憩する。日陰でシートを敷き休む。暑くて靴下を脱ぐと、足の裏が真っ黒に汚れていた。

遅い時間になると、周囲に湖が現れるようになった。森の中から別荘の屋根が覗いている。
周囲はリゾートのようでボートのエンジン音が風に乗って聞こえてきた。

19時30分ころ、大きな残雪が現れた。日中の暑さで緩んでいた。滑らないように慎重に歩いた。

20時ころ、開けた岩場の岩の影でカウボーイキャンプした。
久しぶりに実家に電話をしたかったため、圏内だったここを選んだ。
AT&TのMVNOのH2OWirelessは日本の固定電話への国際電話はなんと無料だった。
このSIMには随分と助けられた。今後、アメリカに長期で行く機会があるのなら、再びH2OWirelessのプリペイドSIMを選ぶだろう。

Amazonで入手でき、日本国内で事前に手続きできるのもいい。

カウボーイキャンプは手間がかからず開放的なのは良いのだが、風が強いと寒いのが難点だった。昼間は暑くても夜になると気温が下がって寒くなる。

この日、Independenceのホステルで同部屋となったフレンドリーな韓国人ハイカーと再会した。彼のやつれよう、トラッシュ化もなかなかのもので、思わずニヤリとしてしまった。
あちらも私の姿を見て内心笑ったことだろう。便利なスマホアプリ「Guthook」を教えてくれたのでよく覚えていた。

夕方ころ、上空には黒っぽい雲が垂れ込めていたが、次第に晴れてきて綺麗な夕日を見ることができた。明日の予定をイメージしながら眠りに就いた。

 

データ
歩行距離 23mile
 
食事内容

寝起  パワーバー×1
朝食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト、パワーバー×1
昼食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト
昼食2 マルチャン×1、スパム×1、マッシュポテト
おやつ リンゴ×1
夕食  マルチャン×1、スパム×1

Sierraを目指して
2度目のSierraを目指して淡々と歩いているところです。この頃になるとスキップの精神的なダメージはほとんどなくなりました。雪解けが終わったSierraを歩けると思うと嬉しかったです。

 

PCT82日目 7月16日(日) 1211mile付近からSierra City(1195.4mile地点)まで

5時10分起床、5時30分出発

昨晩のカウボーイキャンプは風が吹いて途中で寒くなってきた。かと言って暗くなってからツエルトを張りたくはないので、背中を丸めてじっとして耐えたのだった。

寝起に食べるパワーバーが底を付いてしまっていたため空腹のまま歩き始めた。本日、Sierra Cityの町に下りれると思って、つい食べすぎてしまった。

空腹のままだったが、意外と出だしは好調で気分良く歩いてゆく。

朝日を浴びるSierra Buttesという険しい山に惹きつけられた。

Sierra Buttes

つい寄り道して登りたくなってしまいそうになる山。8590ft(約2600m)と手頃な山で、日曜日の今日、週末ハイカーを多数見かけた。険しい山容が人の心を惹きつけ、人気のある山のようだった。

近年、人気急上昇中のハンモック。PCTハイカーでも数人見かけた。不整地でも立木があればキャンプできる。ステージに寄っては非常に有効なキャンプ道具になりうる。今度、暇があったらハンモックを自作してみようと密かに考えている。

林間のキャンプサイトで思いがけず、トレイルマジックに遭遇する。有人はスキップ後では初めてだった。美味しそうな匂いに釣られてやって来た。ダメだダメだと言っているのに、食欲には勝てなかった。

ご馳走してくれたのは爺さんと助手の若い女性で、彼女は元PCTのスルーハイカーらしい。今年はのんびりセクションハイクで楽しんでいるということだった。キャンプ用のコンロで美味しいパンケーキを焼いてくれた。他に20歳前後のピチピチの姉ちゃんが4人ほどいて、居心地の悪さを感じてしまった。貰った物を平らげると、さっさと先に進むことにした。

トレイルマジックにはあり付きたい。しかし、他のハイカーやトレイルエンジェルたちとのコミュニケーションを取れない私はいつもどうしようかと悩んでいたのだった。

Sierra Buttes

この山のTrail Headを抜けて歩いていると、後からやって来たハイカーに追いつかれたので挨拶をして先に行って貰った。

週末ハイカーに抜かれるのは、PCTスルーハイカーにとって正直気分が良いものではない。しかし、ムキになってスピードアップしても疲れるだけだ。逆に同じことをされると面倒くさい。ああ、またかと。

何気ない挨拶だったのだが、このあとSierra Cityの町まで載せていって貰うことになるとは思いもしなかった。

Sierra Buttesのピークをスルーし、Sierra Cityへと向かう。スルーハイカーとはピークをスルーするハイカーでもある。山に登りに来たわけではなく、ロングトレイルを歩きに来たんだと、何度自分に言い訳をしたことか。

崖の上でマルチャン

Sierra Cityに向かってグングンと高度を下げる。頭の中は食べ物のことばかり。

眼下にSierra Cityの町が見えた。真っ直ぐ下りてゆけば、ヒッチハイクの必要はないのだが。

12時20分ころHwy49に下りてヒッチハイク開始する。
当初はすんなり行くかと思いきや余所者の車が多くて反応がすこぶる悪い。

それでも頑張ってやっていると、午前中Sierra Buttesの上りで抜かれたハイカーが私のことを覚えていて止まってくれた。なんという幸運か。脇目も振らずに下りてきて良かった。

 

Sierra City 1195.4mile地点 1.5mileヒッチor徒歩

山間の小さな町。北向きハイカーにとってハードなSierraの区間が終わりとなる町で、辿り着いたハイカーはスルーハイクの現実味を帯びることになる。町のお店で十分に補給をでき、教会で無料キャンプもできるハイカーフレンドリーな町。

Sierra Cityのようす

Hwy49沿いに建物が並ぶ。交通量は少なく閑散としている。ハイカーの補給場所、Country Storeはほぼ中心部にある。

Country Storeは中規模のGroceryで大抵もものは揃う。ただし、値段は高め。
食料は必要経費だと割り切って、どんどんカゴに入れていった。

Sierra CityはAT&Tは圏外。ところがどっこい、お店にはサービスで無料Wi-Fiがあって、ネットサーフィンを楽しむことができる。そこかしこでハイカーがスマホを弄っている姿が見られる。そのためスピードは激遅となっている。ネットをしたいのなら、深夜早朝を狙う。昼間とは違いビックリするほど高速だった。

入口のようす

入口の右の掲示場には営業時間、Wi-Fiのパスワードや行方不明者などの貼り紙がしてある。

お店の外にはハイカーボックスが置かれている。全く使えない不用品から得体の知れない食べ物が入っていただけ。先日、Drakesbad Guest Ranchで手に入れたトレランシューズが大きくなんとかならないものかと思っていたところ、入口近くのハイカーボックスではないダンボール箱にインソールが入っていたので頂いた。

一番奥のドリンクコーナー

キンキンに冷えたドリンクたちがハイカーを誘惑する。体に悪いと思いつつ、BIGサイズのペプシを買ってしまう。

右奥の倉庫の入口にハイカーたちの荷物置き場となっている。私はMt.ShastaからSierra Cityのこのお店に送ったのだった。荷物の受け取り可能場所(Mail Dorops)の場合、保管期限はなく、ハイカーの自由度が上がる。便利なバウンスボックスだが、運用を間違うと荷物に振り回されることになる。

受け取りはセルフサービスの自己申告制で、ダンボールの山の中から自分の物を探し出しお店の人にお礼を言うシステム。いちいち身分証明書は提示する必要はない。

ハイカーフードが充実する店内。飢えたハイカーが多数徘徊し、手当たり次第にカゴに放り込んでいる。

マルチャンコーナー

種類は少ないが、在庫はたっぷり用意されている。

主なものの値段

マルチャン(袋入ラーメン) ¢50、袋入りツナ $2.99、ガスカートリッジ中 $9.9、IDAHOAN(マッシュポテト)$1.99、クリフバー $2.49

正直言って高いが、ハイカーフードは充実している。必要経費と割り切って買うしかない。自宅からメールで食料を送っていたハイカーも見かけた。

 

店内にはATMが設置されている。これで心置きなく買い物することができる。
私はほとんどカード払いで、チップ用の少額紙幣が欲しい時だけ現金払いしていた。
カード払いだと記録に残るのも良かった。

お菓子とバーガーでおよそ$20。空腹に耐えること30分でようやく出来上がった。
バーガーを焼いているおじさんはのんびりしていて一向に急ぐ気配はない。空腹は最高の調味料だと自分を言い聞かせながら厨房のようすを窺っていた。

やって来たバーガーは文句なしのボリュームだった。

木陰でバーガーを食べていたら、写真を撮らせてくれないかと頼まれたので、ついでに自分の写真をとってもらった。なんでもがっつく雰囲気が良いらしい。始めは食べられるか気になったバーガーだったが、何の問題もなくペロリと平らげることができた。

Country Storeの隣がUSPSとなっている。店員さんがやって来ては、郵便局留めのハイカーの荷物を自分の店に運んでいた。田舎の郵便局はどこも人手不足のため手伝っていたのだった。何にもない田舎町だが、ハイキングシーズンだけハイカーでごった返してんやわんやとなっている。

キャンプできる教会の隣に公衆トイレあり。片方には冷水シャワー設備が備え付けられている。日曜日の日中の礼拝時間はキャンプ出来ないため、あちこちぶらついて時間を潰しているハイカーが多く見られた。

こちらが無料キャンプできる教会。隣の駐車場がキャンプ場となる。
まだ時間が早いため、ハイカーの姿はなし。

キャンプ場全景

駐車場の片隅にピクニックテーブルが1つのこじんまりしたのサイト。
奥の方に張りっぱなしのテントが数張りあった。

宿泊料は無料だがここはアメリカ、ドネーションボックスに気持ちを入れる。

使用上の注意事項

No Alcohol
No Smoking
No Cooking
No Campfires

火器の使用は禁止、騒いで近隣住民に迷惑をかけるな、ということ。
 
 
バックパックはそこら辺に置いといて川に水浴びにゆく。
 
 
川は十分深くて水浴びに適していた。ただ水が冷たく、水浴びには少し早すぎたようだった。
川に泳ぎに来た近所のおばさんに「あんたもSmokeするの?」と聞かれ、一瞬なんのことか分からなかった。どうやら私も大麻を吸いに来たと思ったらしい。否定すると、ふぅ~んと納得しないようすで泳いで行った。
 
アメリカでは大麻合法化の動きがあって、所持・使用が合法的な州も増えてきているのだが、Californiaでは当時まだ合法化されていなかった。そのため、隠れるようにしてコソコソ吸っているハイカーもいたのだった。
 
大麻の吸い方は遠目で見ただけなのでハッキリとはしないが、紙で巻いて火を付けタバコのように吸うらしい。臭いが強烈で、濃厚な青臭さがするのですぐ分かる。普通のタバコの3倍以上。目は虚ろで怪しげな英語を話し挙動不審となる。
慢性疲労の解消や気分転換のために大麻を吸っているのだろうが、吸わない人間からしてみたら本当にいい迷惑だった。せっかく町のキャンプ場で落ち着きたいと思っても、風に乗って臭いがやって来ると気分が台無しになった。何度か勧められたが、その度キッパリと断ると「お前、つまんねーおっさんだな」と馬鹿にされたりもした。
 
ハイキングに薬物は必要なし。つまらないのなら、PCTが悪いのではなく自分のせい。
 
 
汗とホコリで汚れた衣類を洗濯する。強い日差しでカラッカラに乾燥しているため、日陰に干しておいてもすぐ乾く。
 
 
雑用が済んだらお店に戻り、お菓子やジュースを飲みながらブログ更新を行った。
Wi-Fiのスピードが遅くて忍耐が必要だった。
 
私の人生、気がつくといつも精神修行となっている。もう少し楽しくならんかね?ええ?
 
ヒゲと髪はボーボーで伸び放題。バリカンがあればこざっぱりと出来るのにと何度思ったことか。私が立ち寄った先でバリカンがあったのは、Agua DulceのHiker Heavenだけだった。
 
 
夕方になりキャンプOKとなると、タイベックシートを敷いて荷物整理を行う。
 
 
再びのSierraに備えて装備の点検と取捨選択をしっかり行った。
隣のピクニックテーブルではお酒を飲みながらハイカーが談笑していた。私はノンアルコールなので、話の輪に加わることはなかった。(それ以前に何を言っているのか分からない。)
暗くなると高性能耳栓をしてさっさと眠った。
 
データ
歩行距離 15.6mile
 
食事内容

トレイルマジック パンケーキ、Dr.ペッパー
朝食  マルチャン×1、ツナ×1、マッシュポテト
昼食  ハンバーガー
夕食  パン、お菓子などたくさん

ハイカーの集うSierra City
久しぶりにカウボーイキャンプをして気分爽快になりました。トレイルを歩いていると朝からトレイルマジックに遭遇し、美味しいパンケーキを頂きました。その後景色の良い山を下ってトレイルヘッドでヒッチを行うと、朝方すれ違った日帰りハイカーに拾われました。非常にラッキーでした。
再びSierraへ。。。
Sierra Cityで装備品の入れ替えとチェック、休養をしているところです。この先、再びSierraの山に入ってゆくことになるため、徐々に緊張が高まってきていました。緊張を和らげるため、身の回りの整理をしたりして過ごしていました。
PCT前半の出来事と感想、そしてこれからのこと。
PCT前半の感想を自分に正直に書き綴りました。当時の私はハイキングに集中していたつもりでしたが、ハイカーのコミュニティーに入れずに常に苛立っていました。そんな思いがブログの文章に噴出してしまったときもありました。歩き終わって冷静に振り返れば、よき思い出がいっぱい浮かんできます。当時の私は心身ともにまったく余裕がありませ...

 

つづく

コメント

  1. 一式陸攻 より:

    毎日毎日、シャカシャカと漕いでいるうちに自然と脚力が付いてきた。

    >見えないところでやっていますね。最近、知り合いの自転車野郎と話したら、ロードバイクは、長距離を乗ると故障が多いらしく、メチャクチャ高価な補修キットを携帯していました。隊長さんも補修キットとか用意されたのですか?
    多分、小屋まで、バイクが持ちこたえないかもしれません。

    お菓子とバーガーでおよそ$20。

    >北米って本当に物価が高いですね。グルメに関しては、もっと情報が欲しかったですが、半年以上、マルちゃんで生き抜いた隊長には、やわなグルメ談は必要なし?
     隊長がバーガーを喰いながらセルフ撮影している姿を思い浮かべると、その努力に涙が出ます。

    PCTは、半年間の戦いだったので、その記事の整理には、やはり半年以上かかるものだと思われます。

    もっとガンガンとPCTの記事のUPお願いします。

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